個人向け販売台数の伸び悩みに伴い、法人向け市場がクローズアップされつつある携帯電話。法人向けの携帯電話販売を考えるとき、避けて通れない課題が、ビジネスアプリケーションの強化である。
ビジネスアプリケーション開発に注力している企業の1つが、アイ・ウェイブ・デザインだ。KDDIを初めとした多くの企業が営業支援システムとして採用している「ウェブハロー」のBREW対応版である「ウェブハロー・テノール」の開発や(5月13日の記事参照)、BREWビジネスソリューションパッケージ「B-Connect」の提供など、同社が特に重視しているのがBREWプラットフォームへの取り組みである。
アイ・ウェイブ・デザインは、BREW対応アプリケーションの開発で数多くの経験とノウハウを持っている。同社が開発し、アシストが販売する営業支援ツール「ウェブハロー・テノール」は、スケジュール機能やカレンダー機能、営業活動報告、商談進捗管理などが行えるビジネスアプリケーション。顧客や取引の情報を扱うため、非常に高いセキュリティが要求されるツールである。
「ウェブハロー・テノール」がBREWで開発された理由は、大きく分けて2つある。
1つはセキュリティ。「営業支援ツールをはじめとするビジネスアプリケーションには、顧客情報、取引情報などの重要なデータがすべて入ってます。そのため、システムトータルとしてのセキュリティの確保が重要」と語るのは、アイ・ウェイブ・デザイン社長の長橋大蔵氏だ。
「ポイントは、センタープッシュとBREWlinkです。センタープッシュを利用することで、指定の端末にショートメッセージを送信し、端末側で様々な機能を実現することができます。例えば携帯電話を落とした場合、遠隔操作で携帯電話内の顧客情報を削除するといったことが可能になるのです。BREWlinkは、auの携帯電話から企業のイントラネットのアプリケーションサーバへ接続するための専用線サービスです。インターネットを経由しないため、高いセキュリティを持ち、携帯電話から安全にサーバへアクセスできるようになるのです」
もう1つの理由が処理速度の速さと表現の自由度の大きさだという。「JavaではなくBREWを選択した理由としては、実行速度が速いことが挙げられます。それとユーザビリティ。デザインの自由度と実行速度が生む快適な操作性、ネイティブ領域へのアクセス、加えて大容量データエリアによるオフライン操作など、ビジネスへの応用ははかり知れません」
BREWにより実現できる、高いセキュリティと優れた操作性。それに、アイ・ウェイブ・デザインの技術力を合わせることで、信頼性の高いビジネスアプリケーションを制作しているのだ。
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