FOMA/無線LANデュアル端末でモバイルセントレックスも、日立子会社がIP-PBX新製品

» 2005年10月11日 21時15分 公開
[ITmedia]

 日立コミュニケーションテクノロジーは10月11日、NTTドコモのFOMAと無線LANの両方に対応したデュアル端末を用いたモバイルセントレックス環境を構築できるIP-PBXの新製品「NETTOWER CX9000IP」を発表した。11月1日より販売を開始する。

 CX9000IPは、同社が提供してきたIP-PBX「CX8000IP」の後継製品。SIP対応が図られたほか、ソフトフォンを活用し、電話帳やWebとの連携、ファイル共有といったさまざまな機能を利用できる点が特徴だ。

 さらにモバイルコンバータ「VS-3000F」を組み合わせれば、FOMA/無線LANデュアル端末を用いたモバイルセントレックス環境を構築できる。これにより一台のデュアル端末を、オフィス内では無線LANを用いた内線IP電話として、社外ではFOMA端末として活用することが可能だ。同様に、PHS端末を用いたモバイルセントレックスも構築可能という。

 2006年3月には、SIPプロトコルコンバータ「NT-SG」を提供する予定だ。CX9000IPからNT-SGを経由し、IP電話の「050」サービスに接続できるようになるため、通信コストの大幅な削減が見込めるという。

 価格は、アナログ局線×8、INS64局線×4、一般内線端末40台、多機能電話機20台などを含んだシステム価格が598万5000円から。12月20日より出荷を開始し、年間3000台の出荷を見込むという。

 同社は同時に、ブラウザ機能を備えた構内PHS端末だけでなく、FOMA/無線LANデュアル端末からイントラネットに接続し、データベースや業務アプリケーションにアクセスしたり、電子メールを表示させる「IPTOWER-SP ワイヤレスブラウジングソリューション」も発表している。

 具体的には、日立コミュニケーションテクノロジーが提供する工場向けシステム「NEO ILLUME」や物流用の「トラック誘導システム」、警備会社を対象とした「アラート画像監視システム」「センサー情報通知システム」といった業務アプリケーションパックが利用できるという。価格は個別見積もりで、同じく12月20日より出荷が開始される。

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