NTTドコモは10月12日、企業用リモートアクセスサービス「ビジネスmoperaアクセス」シリーズのうち、「ビジネスmoperaアクセスプレミアムFOMAタイプ」の料金改定を発表した。ほとんどのコースで値下げが行われる他、広域イーサネット接続を中心にメニューが増えた。新料金は11月1日から適用される。
また中小企業向けの「ビジネスmoperaアクセスエコノミー」において、ISDNを用いたドコモと社内LANの接続が受付停止となる。
ビジネスmoperaアクセスプレミアムには、外出先からFOMA端末を用いて社内LANにアクセスできる「FOMAタイプ」と、DoPaでアクセスできる「DoPaタイプ」の2つがある。社内ネットワークとドコモとを結ぶ回線は、ISDN、専用線、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)、イーサネット、インターネットVPNなどから選べる。
今回料金改定が行われたのはFOMAタイプ。15%〜61%の値下げ率となる。特に専用線64Kでは1万8900円から7350円、専用線128Kでは1万8900円から1万500円、専用線1.5Mでは15万9600円から8万4000円と大きく値下げした。「値下げの目的として大きいのは、ビジネスmoperaアクセスのハードルを下げること。専用線64K、128K、1.5MはDoPaと重なるところだけに、特に重点的に値下げを行い、DoPaと同レベルにした。(これから)導入する方に、FOMAは高いからと敬遠されることがないように」(NTTドコモ広報部)
メニュー | 2005年10月31日まで | 改訂後 | 値下げ率 |
---|---|---|---|
ISDN64K | 1万8900円 | 7350円 | 61% |
ISDN128K | 1万8900円 | 1万500円 | 44% |
専用線64K | 1万8900円 | 7350円 | 61% |
専用線128K | 1万8900円 | 1万500円 | 44% |
専用線256K | 4万2000円 | 3万5700円 | 15% |
専用線1M | 9万300円 | 6万3000円 | 30% |
専用線1.5M | 15万9600円 | 8万4000円 | 47% |
専用線6M | 44万2050円 | 24万1500円 | 45% |
フレームリレー64K | 1万8900円 | 7350円 | 61% |
フレームリレー6M | 44万2050円 | 24万1500円 | 45% |
セルリレー/ATM 2M | 19万50円 | 18万7950円 | 1% |
セルリレー/ATM 10M | 56万8050円 | 37万8000円 | 33% |
広域イーサネット 10M | 56万8050円 | 28万3500円 | 50% |
料金改定の背景にあるのは「専用線や広域イーサネットで事業所間を結ぶなど、企業側の有線インフラが高速化していること」(ドコモ広報部)。高速な回線を使ってアクセスしたいという企業側のニーズに応えるため、広域イーサネットを中心にメニューを増やしている。
セルリレー/ATM 1M | 17万5350円 |
---|---|
広域イーサネット 20M | 35万7000円 |
広域イーサネット 30M | 43万500円 |
広域イーサネット 40M | 49万3500円 |
広域イーサネット 50M | 55万6500円 |
広域イーサネット 60M | 61万9500円 |
広域イーサネット 70M | 69万3000円 |
広域イーサネット 80M | 76万6500円 |
広域イーサネット 90M | 85万500円 |
広域イーサネット 100M | 93万4500円 |
またNTTドコモは「ビジネスmoperaアクセスエコノミー」において、ISDNを用いたドコモと社内LANの接続が、11月30日以降、受付停止となることも発表している。ビジネスmoperaアクセスエコノミーは、企業の社内LANとドコモのネットワークを接続、FOMA、DoPa、衛星携帯電話からリモートアクセスできる中小企業向けサービス。受付停止後も、すでにISDNで申し込んでいるユーザーは引き続き利用できる。
ISDNを停止した理由は「企業側の高速回線へのニーズが強くなっており、ISDN回線を利用している企業が減っている。この流れは今後も変わることはないだろうと判断した」(NTTドコモ広報部)としている。
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