Symbian OSがデベロッパー向け開発体制強化

» 2005年10月13日 22時35分 公開
[ITmedia]

 Symbianは10月11日(英時間)、ロンドンで開催されている「Smartphone Show」で、Symbian OS アプリケーションの開発をより容易にし、費用対効果を高めることを目的とした計画を発表した。

 「Symbian OS v9」向けアプリケーションのデベロッパを対象とした、「Developer Certificate」を無料で提供。これにより、通常では「Symbian OS v9」のセキュリティモデルによりアクセスできない機能に、携帯電話からアクセスすることが可能になる。ハードウェアやソフトウェアを追加せずに、「Symbian OS v9」用のアプリケーション開発やデバックも可能だ。

 またSymbianとCellmaniaは、フリーウェア・アプリケーションを市場導入するための認証プログラムSymbian Signedを提供。Symbian Signedの標準テストプロセスを完了したフリーウェア・アプリケーションについては、アプリケーションが認証されていないという警告が表示されずに、Symbian OS搭載携帯電話にインストール可能になる。

 さらにSymbianはSysOpen Digiaと協力し、中小のソフトウェアハウスやフリーウェア、オープンソースのコミュニティへのサポート体制を拡大した。Symbianはすべてのデベロッパに、Symbian Signedテスト基準に対して、商品をテストできる自動テストツールを無料で提供。これにより、効率的にテストを通過することが可能になり、デベロッパーは市場導入までの時間とコストを削減することができるという。

 またSymbianは、SymbianOS 向けEclipseベースの開発ツールの多様化に向け、Eclipse Foundationに加盟したほか、Symbian OS関連開発スキル承認のための資格取得プロセスである、新たなAccredited Symbian Developerプログラムの導入も発表した。

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