Nokia、Linuxタブレットを発売

» 2005年11月08日 10時36分 公開
[IDG Japan]
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 Nokiaが数カ月前に発表したLinuxベースタブレットを、欧州各国のNokiaサイトで約350ユーロ(413.35米ドル)で注文できるようになった。同社が11月7日、明らかにした。

 Nokiaは5月に「Nokia 770 Internet Tablet」を初めて発表した(5月26日の記事参照)。このデバイスにはインターネットにつなぐための無線チップが内蔵され、「Internet Tablet 2005」と呼ばれるOSが搭載される。このOSはLinuxベースで、幾つかのオープンソースアプリケーションが盛り込まれている。

 770は世界最大の携帯電話メーカーであるNokiaにとっては少々毛色の違った製品だ。これはMicrosoftの「Windows XP Tablet PC Edition」を搭載したTablet PCよりずっと小型だが、スタイラスで操作し、手書き認識ソフトを備えるという点でTablet PCに似ている。Tablet PCはだいたいノートPCと同じくらいのサイズだが、770は141×79×19ミリ、重さは230グラムだ。

 Nokiaは770をモバイルエンターテインメントデバイスとして設計した。4.13インチのディスプレイは800×480ピクセルの解像度を備える。同デバイスは128Mバイトのフラッシュメモリを搭載し、64MバイトのユーザーストレージにMP3ファイルやビデオを保存できるとNokiaは説明する。770は64MバイトのDDRメモリと64MバイトのRS-MMCカードも備える。RS-MMCカードは、サードパーティーから最大1Gバイトのものが提供されている。

 Nokiaは、VoIPとインスタントメッセージングに対応した770のOSのアップグレード版を来年までにリリースするとしている。

 同社は770を欧州で出荷していると話したが、同社の英国サイトでは在庫切れと表示されている。同デバイスは同社のWebページのほか、特定の小売店で購入できる。米国での出荷は来週開始される見通しだ。

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