「携帯カメラの静止画に不満」が34%、満足29%を上回る――BCN

» 2005年11月11日 04時22分 公開
[ITmedia]

 BCNは11月10日、カメラ機能付き携帯電話に関するアンケート調査の結果を発表した。10月中旬、Web上でアンケートを実施したもので、有効回答数1553件のうち、男性61%、女性39%となっている。

携帯カメラの画像をプリントする人は5.3%

 所有携帯電話のカメラ機能の搭載については、88.3パーセントが「カメラ機能が付いている」と回答。利用頻度についても「ほとんど/全く利用していない」は2割弱にとどまり、「ほぼ毎日」「週に数回」「月に数回」利用しているとする回答が56.9パーセントを占めた。

携帯電話でのカメラ機能(静止画)の利用頻度

 カメラ機能付き携帯電話を利用している理由としては、「手軽に写真を撮りたいから」が49.9パーセントでトップ。次いで「必要ではなかったが購入したら付いていた」が45.6パーセントと続く。購入した機種にたまたまカメラ機能が付いていたことも、利用のきっかけとして大きなウエイトを占めていることが推測される。

 

 カメラ機能付き携帯電話で撮影した静止画の保存法は、「携帯電話の内蔵メモリに長期的に保存」が61.9パーセントと突出しており、以下「PCのハードディスクに保存」が35.1パーセント、「携帯電話から直接外部記憶メディアに保存」が28.6%と続いている。プリントアウトして保存するという回答は、5.3パーセントにとどまっており、写真としての従来型の保存はあまり行われてないことが分かった。

携帯カメラ利用による、デジカメ利用頻度への影響は少ない

 またカメラ機能付き携帯電話とデジタルカメラの両方を所有しているユーザーに、デジカメの利用頻度への影響を聞いたところ、80.1パーセントが「特に変化はない」と回答。カメラ機能付き携帯電話とデジタルカメラでは、何らかの使い分けがなされており、現時点では両者が互いに影響を及ぼす度合いは低いと考えられる。

 なお「デジカメの利用頻度がやや減った」という回答は7.8パーセント、「デジカメの利用頻度がかなり減った」は6.8パーセント。その理由を自由回答で聞いたところ、「ちょっとしたものなら、携帯電話のカメラで用が足りるから」「携帯電話はいつも持っているので」「カメラ付き携帯の方が操作が簡単だから」といった、カメラ機能付き携帯電話の手軽さや簡便性を挙げる回答が多くみられた。

 カメラ機能付き携帯電話で撮影した静止画に対する満足度は、「非常に満足」と「やや満足」を合わせた割合が28.7パーセントであるのに対し、「非常に不満」「やや不満」と回答した「不満派」は33.9パーセントで、「満足派」を上回っている。

カメラ機能付き携帯電話で撮影した静止画に対する満足度

 不満な理由については、「画像が悪い」「画素数が低い」「画像が粗い」といった画質の低さをあげる回答が圧倒的に多く、今後、携帯電話のカメラ機能の強化が図られ、通常のデジカメと遜色のない画質等が確保されれば、用途が近似しているコンパクトタイプを中心に、デジカメ市場を侵食していくことが予想される。

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