au携帯、リファラー送出で誤動作──49機種で

» 2005年12月09日 20時54分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 KDDIは2003年以降に発売した49機種の端末について、特定の操作を行った場合に、本来送られるべきではないリファラーが送出される場合があるとアナウンスした。該当する端末は約1500万台。この中にはG'zOne TYPE-RやW32SA、W31Tなど、比較的最近の機種も含まれる。

 インターネットのWeb閲覧では、次に閲覧するページを「リンク選択」すると、サーバ名やフォルダ名、ファイル名などを次に閲覧するWebページのサーバに付加情報として送る機能がある。この情報がリファラーだ。携帯電話のブラウザにもリファラー参照機能が備わっているが、auブランド48機種とツーカーブランドの1機種については、リンク選択をしない場合でも特定の動作を行った際にリファラーが送出されることが判明した。

 具体的には(1)お気に入りに登録されたホームページへのアクセス時 (2)Eメールの本文中に記載されたWebページへのアクセス時 にページの更新操作を行うと、閲覧中のWebページのURLが次に閲覧するWebページのサーバに送出される。

 原因は、オープンウェーブ製ブラウザの不具合によるもの。KDDIは、店頭でのソフト書き換えで対応するとしている。書き換えにかかる時間は30分から1時間程度。

 KDDIはこの事象について、データ通信機能に影響を与えるものではなく、安心して使えるとしており、改修については「インターネットの技術に関する一般的な仕様である『Request For Comment』に沿った形にするため」と説明している。

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