米Dellは、企業向けにこれまでよりも小型・軽量でワイヤレス機能を強化したノートPCを提供しようとしているようだ。
同社は3月28日、ノートPC「Latitude」の新しいラインアップをニューヨークのステーキハウスで行う小さなイベントでプレビューするもようだ。
このイベントでは、Dellから送られた電子メールによると、「Dellの次世代モバイルプラットフォームをプレビューする」という。同社と提携するモバイルブロードバンド企業CingularおよびVerizon Wireless、Intelの代表者も出席する。
「このイベントでは、Dellのモバイル戦略やモバイルブロードバンドの影響、セキュリティ、製品設計、耐久性などさまざまな話題に関する双方向ディスカッションも行われる」とこのメールにはある。
デュアルコアプロセッサ「Core Duo」など、最新のIntelハードを搭載するほか、Latitude新モデルはよりポータブルに――軽量化という点でも、ワイヤレスWAN(ワイドエリアネットワーク)技術を搭載するという点でも――なり、さらにワイド画面を採用する見込みだ。
新モデルの1つ「Latitude 620」シリーズは重さ4.4ポンド(約2キロ)、14.1インチディスプレイを搭載し、さらに米国内でCingularかVerizonのワイヤレスWANサービスをオプションとして提供すると、Dellの欧州のサイトに掲載された文書には記されている。
同社のサポートサイトにも、未発表のD620に関する短い記述がある。
同社の広報担当者は、この文書をまだ見ていないとして、このイベントと文書に関するコメントを避けた。
しかしDellは、ライバルのHewlett-Packard(HP)、Lenovoと同様に、ノートPCを企業顧客向けに仕立てる方法の1つとして、ワイヤレスWANを企業向けノートPCに直接組み込み始めたばかりだ。
Latitude 620シリーズなどのマシンは、ワイヤレスWANサービスにアクセスするのに必要な無線アンテナやカードを内蔵でき、時に使いにくいこともある外付けの通信カードは不要だ。これらのマシンは、屋外ではWANを利用し、屋内やオフィスではより安価なWi-Fiサービスに接続できる。
ワイヤレスWAN対応ノートPCの市場は、2005年にはほぼゼロだったが、2010年までには数百万台規模に成長する見通しだ。このようなマシンは2005年には200〜300台だったが、2010年までには2000万台に近づくとEndPoint Technologies Associatesは最新の調査報告書で予測している。
ほとんどのDellのシステムと同様に、620も1.6〜2.16GHzのIntel Coreプロセッサ、40G〜100GバイトのHDD、CD-RWドライブ、DVD-RWドライブなどさまざまなハードの選択肢を提供していることが欧州のサイトから分かる。
620は、Coreプロセッサ、945チップセット、802.11ネットワークに対応するWi-Fiモジュールを含むIntelの「Napa」プラットフォームを採用している。Dellは、独自の無線モジュールもオプションとして提供する。
同社は今後Latitudeシリーズ全体をアップデートし、新しいIntelを追加する見込みだ。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング