インターネット電話サービスの「JAJAH」は主要携帯電話OSにおけるVoIPの標準になり、コンピュータと携帯のWebブラウザの標準はOperaになる――VoIPサービスのJAJAHが4月5日語った。サービスは6月より提供開始される。
今回の動きで、JAJAHは自社のVoIP機能を多くのライバルのものより強化している。
PCや固定電話機で広まりつつあるVoIPだが、それに比べて携帯電話は未踏の分野と言える。
JAJAHはこの分野で初名乗りを上げ、そのメリットを享受しようとしているが、それには同じだけのリスクが伴うことも事実だ。
VoIPは、従来の固定電話または携帯電話網ではなくインターネット接続を利用して通話を行うための手段。
VoIPの魅力は通話料金の安さにある。100年前に開発されたアナログ電話技術に勝る、インターネットを使う高い効率性がこれを実現する。
多くのVoIPサービス業者は、基本無料サービスと携帯電話/固定電話への通話を1分当たりの料金で提供するプレミアム機能を抱き合わせている。
VoIP運営業者は多数あり、中でも最大勢力であるCATVプロバイダーは、月額固定料金での通話時間無制限サービスを提供し、地域電話会社に対抗している。
このほか米ニュージャージー州ホルムデルに本拠を置くVonage Holdingsや、ルクセンブルクに本拠を置く、eBay傘下のP2P VoIP運営業者のSkypeがある。
JAJAHの場合、6月までに自社のインターネット電話サービスのバージョンがSymbian OSに組み込まれる。
Symbian携帯が世界携帯電話契約数の20億件に占める割合はごくわずかだが、その多くはモバイルプロフェッショナルに利用されている。
市場シェアこそ低いSymbianだが、その影響力は大きい。なぜなら複数の大手携帯電話メーカーが同OSの保有企業を管理しているからだ。携帯電話機メーカーは、Symbianを来る次世代携帯の基盤と見なしている。
JAJAHはPCと携帯電話のOperaブラウザにも付加される。Operaはノルウェーのオスロに本拠を置くOpera Softwareが提供している。
OperaはPCユーザーの間で少数の熱狂的な支持を得ているが、市場シェアでは主要ブラウザに大きく水を開けられているのが現状だ。
ただし携帯電話分野の話題は明るい。約2000万台の携帯電話に――多くがSymbian OSを採用――Operaブラウザがバンドルされている。
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