女子モバイラーの救世主となるか? インテルとFURLAのコラボPCバッグ「Classic」(1/2 ページ)

» 2006年04月14日 10時21分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 ノートPCを持ち歩く人を「モバイラー」と呼ぶのなら、私はバリバリのヘビーモバイラー。B5サイズのThinkPadを「彼氏」と言い続けて早ウン年、平日は片時もThinkPad X40を手放しません。

働く女性は困ってる

 「ヘビーモバイラー」な理由は、実はもう1つあります。荷物が重いんです、とっても。ThinkPadのほかに、デジカメ、携帯(4キャリア分)、書類とファイル、名刺入れ、ノート、ICレコーダー、乾電池、ボールペン、ポーチ、財布、折りたたみ傘、iPod nano、眼鏡などなど。この記事を書くために普段自分が持ち歩いている荷物を計ってみたところ、荷物軽めの日で4.5キロ、フル装備の日で6キロありました。

 こんな荷物を毎日持ち歩いているわけですから、私のバッグはすぐに音を上げてしまいます。一番多いのは、“取っ手を縫いつけた部分が切れちゃった”というパターン。次いで、“バッグの底に穴が開いた”“肩ひもが切れた”“取っ手や肩ひもがヨレて元に戻らなくなった”などのケースも多いです。

 たとえバッグが「まだ大丈夫」だとしても、大事な彼氏(ThinkPad)を守るため、常日頃からPCバッグのチェックは欠かしません。でも、PCバッグってほとんどが男性用なんですよね。ジャストシステムの女性社員が開発したバッグとか、「女性の意見を取り入れた」というだけで話題になるぐらいです。最近はそれなりにデザインのバリエーションも増えてきたとはいえ、PC用バッグで「これ欲しい!」と思うようなものに巡り会ったことがないのはある意味当然かもしれません。

 ある日、そんな私に朗報が。インテルとFURLAが女性用PCバッグを共同開発したというのです。これに注目せずにいられましょうかっ! 幸いにも「1週間くらい使ってみます?」というツテがあったので、さっそく借りてきたのはいうまでもありません。

まずはFURLAの紹介から

 ITmediaの読者には、インテルは知っていても「FURLAってどう発音するのですか」と担当編集者がいってしまうぐらい初めて耳にする名称なのでは。レビューに入る前に、まずはFURLAの紹介をしておきましょう。

 FURLAは、アルド・フルラネット氏が1927年にイタリアのボローニャで創業した、革製品、とくにバッグで有名なブランドです。ブランドといっても、ヴィトンやプラダなどと違って、手が届く価格なのがありがたい。革製のハンドバッグやトートバッグがラインアップの中心で価格的には3万円前後、というところ。個人的には、“機能的でちょっと上品、通勤に持っていけるバッグ、とくにトートバッグが得意”という印象があります。

 そのFURLAの日本法人フルラジャパンとインテルが共同開発した女性向けのPCバッグが「Classic」なのです。A4ノートPCが入るサイズで価格は3万7800円、全国のFURLA直営ショップで販売されます。色はオフホワイトとブラックの2色で500個の限定販売。今回はブラックを使ってみました。

女性向けPCバッグ「Classic」、限定500個のみ。写真のブラックのほかオフホワイトモデルもあり

薄いバッグは困ります

 荷物が重くてつらい、というと「リュックに入れて背負えばいいじゃないか」とすぐに言われるのですが、経営者にインタビューとか真面目な発表会とかに、あんまりカジュアルな格好で行くわけにもいきません。スーツ姿にリュックもちょっとね……ということで、やっぱり通勤用バッグはある程度カッチリしたデザインであって欲しいものです。私服で働く女性なら、このあたりの事情はきっと分かってもらえるはず。

 このバッグ、その点ではばっちり合格です。スーツに持ってもまったく違和感のない上品なデザイン。オフホワイトはなかなか華やかで春らしい感じ、ブラックの色合いはスーツに似合う落ち着いた感じです。

 Classicの取っ手部分には、インテルとFURLAのロゴが入った銀色のチャームが2つ、仲良くぶら下がっています。2つ並んでも違和感ナシ。インテルロゴ、こうやって見るとかわいいかも。

インテルとFURLA、異色コラボの証しともいえるチャームが光る

 Classicを見て、「女性用バッグらしいな」とうれしかったのが、PCバッグにしては“まち”(バッグの厚み、幅のこと)が広めに取ってあること。化粧ポーチや膨れたお財布、文庫本、手帳、ハンカチなどなど、コロコロと厚みがあるものをバッグに詰め込むため、サイズは小さくても底面積が十分取ってあるバッグが使いやすいんですよね。そう感じている女子は絶対私だけではないはず。実は以前から、会社員風の男性が持っているバッグ(ブリーフケースとか)を見るたびに「あんなに薄くて荷物入るのかなあ?」と疑問に思っていたのです。

 とはいえ、バッグの厚みの半分弱はPCが占めてしまうので、本当はまちがClassicよりさらにたっぷりしているほうがありがたいかも。幅がきっちり決まっていないトートバッグ系のデザインなら最高です。トートバッグでは定評のあるフルラなので、きっとそういうモデルも出るだろう……、出るといいな……、と希望的観測を述べておきます。

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