何ができるか、ひと目で分かる──Bluetooth SIGがアイコン表示プログラム

» 2006年06月15日 22時48分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は5月23日から、ユーザーが必要な機能を見分けやすくするための施策「エクスペリエンスアイコン プログラム」を開始した。Bluetooth機器を購入する際に、パッケージに印刷されたアイコンを見れば、どんな機能を備えた機器かをひと目で把握できるようになる。

Photo 親しみやすく、分かりやすいマークを採用。左から印刷、入力、ヘッドセット、転送、音楽を示すアイコン
アイコン アイコンの意味
印刷 「印刷」アイコンがついたコンピュータ、携帯電話、PDA、その他のデバイスを利用することで、各機器とプリンタを有線でつなぐことなく、直接ワイヤレスに印刷することができることを示す
入力 「入力」アイコンがついた機器を使うことで、データを操作し、ワイヤレスでデバイスに入力できる。デスク周りの配線を簡素化し、標準装備の小型キーボードなどを使わずに各携帯機器を操作できるようになることを示す
ヘッドセット 「ヘッドセット」アイコンは、移動の際などに煩わしいケーブルなどを使わず、「ハンズフリー」で通話が可能であることを示す
転送 「転送」アイコンは、機器間のデータ、テキスト、写真、音楽、その他のファイルをワイヤレスで送受信できることを示す
音楽 「音楽」アイコンは、ハイファイステレオ音楽をワイヤレスで聴けることを示す。このアイコンがついた携帯電話やPCなどの機器から、互換性のあるスピーカーやヘッドフォン、家庭用ステレオなどのさまざまなデバイスに音楽を送り、聴くことができる

 エクスペリエンスアイコンは、印刷、入力、ヘッドセット、転送、音楽の5種類に加え、年内にはダイヤルアップネットワーキング(DUN)や車載ハンズフリー ユースケースなどが追加される予定。今後Bluetooth技術が他のアプリケーションに応用されれば、さらに新しいアイコンが増えることも予想されるという。

 Bluetooth SIGではBluetooth対応機器を開発するメーカーに対し、アイコンを製品パッケージに採用するよう奨励するとともに、各アイコンの用途や機能を認知させるためのマーケティング活動を行うとしている。

 Bluetooth SIGは、電気通信やコンピュータ、自動車産業などの企業で構成される団体で、Bluetooth技術の規格化やプロモーションを行っている。推進メンバー企業には、Ericsson、IBM、Intel、Microsoft、Motorola、Nokia、東芝らが名を連ね、4500社超の企業が提携メンバー/対応メンバーとして参加している。

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