英Symbian、Symbian OS v9.3を発表──Wi-FiやUSB 2.0 On-the-Goをサポート

» 2006年07月12日 15時24分 公開
[園部修,ITmedia]

 英Symbianは7月12日、高機能な携帯電話向けのオープンOSとして圧倒的なシェアを誇るSymbian OSの最新版、v9.3を発表した。

 Symbian OS v9.3では、従来よりもパフォーマンスを向上させ、端末や主要アプリケションの起動時間を短縮したほか、メモリ管理を改善してレスポンスの向上を図っている。新たにWi-Fiをネイティブサポートしたほか、USB 2.0 On-the-Goの機能にも対応したのが特徴だ。

 また、携帯端末メーカーやコンテンツプロバイダ、キャリアが短時間で製品や対応アプリケーションソフトを市場に投入できるよう、新たな開発ツールやリファレンスデザインの提供も行っている。もちろん旧バージョンのSymbian OS v9.0やv9.1などとの互換性を保っており、v9.1用に開発されたアプリケーションなどもv9.3上で動作する。

 なおシンビアンは、日本国内でのSymbian OS搭載端末の出荷台数が、5月末日に1000万台を突破したとアナウンスした(7月12日の記事参照)。2006年第1四半期のSymbian OS搭載機の出荷台数は全世界で1170万台に達しており、これは2004年の1年間で出荷した台数(1438万台)に迫る数値となっている。

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