3ヵ月、1万円限定で即発行――JCB「お試しQUICPay」

» 2006年09月06日 05時51分 公開
[ITmedia]

 ジェーシービーは9月7日より、従来提供していたQUICPay用アプリをバージョンアップするとともに、携帯から申し込むとすぐにQUICPayサービスを利用できるようになる「お試しQUICPay」サービスを開始する。お試しQUICPayは、利用期間を3カ月間、利用限度額を1万円に制限する代わりに、JCBカードのユーザーに対して、登録から最短1分でQUICPayを発行、利用できるというもの。

 当初はau用だけの提供だが、ドコモ・ボーダフォンにも追って提供したい考え。お試しQUICPayは、最新版のQUICPay設定アプリから利用が可能。最新版のQUICPay設定アプリは、JCBのEZ FeliCa用メニューで9月7日からダウンロードできるようになるほか、8月28日に発表されたauの秋冬モデルのうち、EZ FeliCa対応機種にプリインストールされる。

 お試しQUICPayとQUICPayは、ドコモが提供している「DCMX mini」と「DCMX」(4月5日の記事参照)の関係に似ている。ただしDCMX miniではクレジットカードが不要であるのに対し、お試しQUICPayではJCBカードユーザーが対象となる点が異なる。DCMX miniの与信を行うのはドコモだが、お試しQUICPayの与信を行うのはJCBであるためだ。DCMX miniの利用料は携帯電話の利用料と一括して請求されるが、お試しQUICPayの利用料は、JCBカードの利用料とまとめて請求される。

photo 新バージョンのQUICPay設定アプリ。「今すぐ使えるQUICPay!お試し版」を選ぶ
photo 姓名、JCBカードの番号、有効期限、生年月日を入力
photo サーバに問い合わせて、カード情報その他が確認できればお試しQUICPayを利用できるようになる。デモでは45秒だった

photo お試しQUICPayを起動したところ。利用できる期日と残高(1万円から減っていく)が表示される。左上のアイコンをクリックすると最大6件の利用履歴、右上の虫眼鏡アイコンをクリックするとQUICPayが利用できるお店のリストが表示される
photo お試しQUICPayからは、通常版のQUICPay申し込みメニューへのリンクが張られている
photo お試しQUICPayからQUICPayに申し込む場合、メールアドレスなど一部入力項目が省力化される。QUICPayモバイルが利用できるようになるまでは最短3日程度

 JCBがお試しQUICPayを提供することで目指しているのは、QUICPayを即時利用できるようにすることと、QUICPayモバイル(携帯電話用QUICPayアプリ)に限りオンライン入会手続きを短縮化することにある。現在、JCBカードユーザーがQUICPayを電話やPCサイトで申し込むと、QUICPayを利用し始めるまでに3週間程度かかるが、お試しQUICPayからQUICPayモバイルへの申し込みは、最短3日程度に短縮される。

 7月末時点で、QUICPayユーザーは約7万人弱、加盟店数は約1万店。JCBでは、2008年までに500万人の利用者と10万店の加盟店を目指す。

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