5分で分かる、今週のモバイル事情10月7日〜10月13日

» 2006年10月13日 23時27分 公開
[ITmedia]

トリを務めるNTTドコモは冬モデル14機種を発表

 ドコモは10月12日、14機種の冬モデルを発表した(10月13日の記事参照)。内訳は903iシリーズ6モデルとHSDPA対応機2モデル、ワンセグ対応機3モデル、SIMPUREシリーズ2モデル、企業向け無線LAN対応端末1モデルで、10月下旬から順次発売する。

 発表会では、すでに発表済みのメガiアプリ/メガゲーム(9月15日の記事参照)や定額制音楽配信サービス「Napster」(10月3日の記事参照)に加え、おサイフケータイの機能強化を紹介(10月13日の記事参照)。メモリ容量が従来の3倍に増えた新バージョンのFeliCaチップが搭載されていることが明らかになった。また、903iには電子マネー「Edy」アプリがプリインストールされず、「DCMX/iD」(4月4日の記事参照)のみがプリインストールされる。

 このほかデコメ強化、メールの添付ファイルの容量アップも発表。さまざまな機能を盛り込んだ903iシリーズについて、ドコモの夏野剛氏は「一番買って後悔しないのがうちの携帯。903iではベース機能としてほとんど盛り込んでしまったので、まず後悔することはないはず」と自信を見せた。

来春以降発表のau端末はJavaアプリに対応

 来春以降に発表されるau携帯電話には、Javaで作成されたアプリケーションの再生機能「オープンアプリレイヤー」が搭載される(10月10日の記事参照)。これに伴いKDDIは、オープンアプリプレイヤー向けのアプリケーション作成ガイドを、auサイト内のEZfactoryに公開した。

 携帯電話向けのJavaアプリの多くがゲームコンテンツであることから、来春以降に発表されるau端末には、数多くのゲームコンテンツが登場することが予想される。なお、au端末向けBREWアプリと異なり、Javaアプリの公開にはKDDIの審査と検証は必要ない。

「ACCESS Linux Platform」搭載端末の登場は来年中

 ACCESSのプライベートショー「ACCESS DAY 2006」が都内で開催された(10月12日の記事参照)。携帯電話向けに必要なソフト一式を提供するアプリケーションプラットフォーム「ACCESS Linux Platform」(ALP)について、開発状況などが説明された。

 子会社であるACCESS Systems America(旧PalmSource)と開発を進めているALPは現在、プラットフォームとしては完成しているおり、アプリケーションの移植を進めている最中だという。バージョン1のリリースは来年2月、搭載端末は来年中にも登場するという。

さて、来週は?

 10月18日から21日まで、東京ビッグサイトで「WPC TOKYO 2006」が開催される。WPCはPCや薄型テレビなど、電子機器に関する展示会。通信キャリアや端末メーカーの出展はないものの、モバイル関連では携帯電話をプラットフォームとするサービスの展示が行われる予定だ。10月20日には「『番号ポータビリティ』を勝ち抜く、ケータイビジネス戦略の行方」と題した、無料の基調講演も実施される。

 また、同じく10月20日には、KDDIの2007年3月期中間決算発表・決算説明会が行われる。

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