大日本印刷の新社屋で大規模無線IP電話システムが稼動

» 2006年10月20日 20時24分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)と日本電気(NEC)は10月20日、DNP五反田ビルにNEC製のSIP対応テレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」と、1000台を越える内線・外線対応のデュアル携帯端末「N900iL」を中核とした大規模無線IP電話システムを構築し、本格稼働を開始したことを発表した。

 同システムは10ギガ/秒の高速ネットワークにより、ストレスのないLAN環境を実現するとともに、データ・音声両ネットワークを統合。音声部分は「UNIVERGE SV7000」を中心にフルIP化し、社屋内全エリアに導入された無線LANシステムにより、同社屋の全社員が「N900iL」を利用する環境が確立された。

 また、「IEEE802.1X」認証方式を用いた認証システムを構築するとともに、特定のユーザーやプロジェクトごとに、セキュリティの高いネットワークを動的に接続できる「ダイナミックVLAN」が採用されている。

 新システムの導入により、DNPは業務の迅速化、大容量データをストレスなく送受信できる環境、および通話やシステム運用管理にかかるコストの削減を実現したという。同システムの他ビルへの展開も計画されている。

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