新スーパーボーナスの1年半プランと1年プラン、2年プランと何が違う?

» 2006年11月10日 19時47分 公開
[園部修,ITmedia]

 ソフトバンクの新料金プラン「ゴールドプラン」に加入するために必須となっている「新スーパーボーナス」は、ユーザーに端末を分割払いで購入してもらい、特別割引により月々の分割払い金から一定の額を割り引くサービスだ。開始当初は支払期間が2年間固定だったが、11月10日から新たに1年半と1年も選べるようになった。支払期間を期間を短くすることにより、何が変わるのだろうか。

1年半プラン、1年プランでは月々の特別割引も短期間に

 11月10日に開始した新スーパーボーナスの1年半プランと1年プランは、分割払いの期間を1年半、もしくは1年に設定できるプランだ。2年間機種変更が出来ないのは不便だ、との不満に答えるために設定された。

 端末の価格自体は、2年プランと1年半プラン、1年プランで変わることはない。仮に新規契約である端末を購入する場合の支払総額が6万4560円だった場合、24分割か18分割か12分割かで1回あたりの支払額は2690円/3586円(端数は最終月に調整)/5380円と増えるものの、総額は6万4560円で変わらない。

 ただ、基本料金などから割り引かれるスーパーボーナス特別割引の部分が大きく変わってくる。新たに提供される1年半プランや1年プランでは、月々の特別割引の金額は2年プランと同じながら、割引が提供される期間が支払期間と同じ1年半もしくは1年に短縮されてしまう。つまり、ソフトバンクから受けられる値引きが、1年半プランの場合は2年プランの4分の3に、1年プランの場合は2年プランの半分になり、その分自己負担額が増える。

新規契約時に支払総額6万4560円でハイエンド端末を購入した場合の支払金額
プラン 支払い回数 1回あたりの支払額 支払総額 月々のスーパーボーナス特別割引 スーパーボーナス特別割引総額 実質支払額
2年 24回 2690円 6万4560円 2280円 5万4720円(2280円×24) 9840円
1年半 18回 3586円 6万4560円 2280円 4万1040円(2280円×18) 2万3520円
1年 12回 5380円 6万4560円 2280円 2万7360円(2280円×12) 3万7200円
※支払総額は端末/販売店によって異なる
※1年半(18カ月)プランはすでに廃止になっている

 ちなみに1年プランで申し込んでしまうと、結果的に1年以上機種変更や解約をしなかった場合でも、スーパーボーナス特別割引は12回しか適用されない。特に解約時のペナルティもないので、確実に1年以内に機種変更をすると決めているのでもない限りは、2年プランにしておいて、必要に応じて機種変更や解約をした方がいいだろう。ソフトバンクモバイルの孫正義社長も、11月7日に開催した記者会見で「1年半前後で機種変更するなら、1年半プランではなく2年プランに申し込んでおいて、適宜乗り換える方がお勧め」と発言している。

「基本使用料最大2カ月無料」は2年プランのみ

 実質支払額が増える以外に、1年半プランと1年プランにはもう1つ大きな違いがある。2年プランでは、新スーパーボーナスに加入すると加入月から最大2カ月、基本使用料が無料になるほか、パケットし放題が最大2カ月、スーパー安心パックが最大3カ月、スーパー便利パックが最大4カ月無料になり、加入後27カ月目にマイレージポイント4200円相当がもらえるという特典がある。しかし、1年半プランと1年プランでは、“基本使用料最大2カ月無料”という特典が対象外となってしまうのだ。

 また一括払いで端末を購入する場合も、2年プラン、1年半プラン、1年プランのいずれかを選ぶ必要がある点には注意したい。一括払いで購入した場合は、月々の支払いは発生しないが、スーパーボーナス特別割引は選択した期間適用される。つまり、2年プラン以外のプランを選ぶと割引額総額が減って実質支払額が増えてしまう。さらに2年プラン以外では基本使用料2カ月無料という特典も受けられない。

 このように、1年半プランと1年プランには、単純に支払期間が短くなる以外にメリットはなさそうだ。2年以上使うという確証がなくても、よほどのことがない限り2年プランに加入しておくのがいいだろう。

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