5分で分かる、今週のモバイル事情11月4日〜11月10日

» 2006年11月10日 23時40分 公開
[遠藤学,ITmedia]

ソフトバンク、中間決算を発表

 11月8日、ソフトバンクグループは中間決算を発表した(11月8日の記事参照)。連結売上高は前年同期比5973億円増の1兆1201億円、営業利益は1081億円増の1125億円、経常利益は761億円増加して626億円となっている。グループの営業利益と経常利益は、過去最高を記録したという。

 決算発表会に登場した孫正義社長は、番号ポータビリティ(MNP)制度の運用を開始した最初の週末に、MNP手続きの受け付け業務を停止し、ユーザーと他キャリアに迷惑をかけたことを謝罪。合わせて、誤解を受けやすいとの指摘を受け、広告の表示を変更したと説明した(11月9日の記事参照)。

 また、10月の契約者数が2万3800、11月の最初の7日間の契約者数が2万8000の純増となった(11月8日の記事参照)ことに触れ、「ほんの2週間前まで、MNPに関するあらゆるアンケート調査、メディアの評価、事前予測で、旧ボーダフォンは一番ユーザーを激減させるのではないか、草刈り場になるのではないかと予想されていた。しかし、結果的には純減ではなく純増を達成している。大変善戦しているのではないか」と話した。

MNP開始の10月、契約者が大幅純増したのはau

 電気通信事業者協会(TCA)が、10月末時点での携帯電話契約者数を明らかにした(11月8日の記事参照)。携帯電話の契約数は累計で9407万7600となり、9月末から26万5200増加。10月の純増数は、auが35万2700、ドコモが4万800、ソフトバンクが2万3800となり、auが躍進した

 PHSの契約数は総計1万1100の増加で、累計は489万600に達した。ウィルコムは3万7800の純増で、ドコモは2万6400、アステルグループは200の純減となった。11月8日にはウィルコムより、2006年10月現在で、世界のPHS累計稼働数が1億加入を突破したことも発表されている(11月8日の記事参照)。

深澤氏、INFOBAR 2を語る

 「INFOBAR」展「Trilogy」展を、11月16日まで開催しているKDDIデザイニングスタジオ。11月3日には、プロダクトデザイナー深澤直人氏と、コンセプター坂井直樹氏のトークショーが行われた(11月6日の記事参照)。

 深澤氏がINFOBARを生み出すまでの、アメリカでの活動の紹介から始まったトークショーは、INFOBAR 2をやることに迷いはなかったのか? 日本独自のケータイデザインの発展をどう思うか? など、坂井氏の質問に深澤氏が答える形で進行した。

 INFOBAR 2について深澤氏は、INFOBARの時よりも良い面と悪い面両方の評価をもらっていることに触れ、「厳しいことを言われるとけっこう萎えますね。萎えるんだけれども、そういった厳しい意見も、確かにそういうことがあるんだな、と感じ取ろうと思っています」と話した。

iD/Edy、QUICPay/Edyなど、各社で共用端末の開発が進む

 FeliCaを利用した決済方式のうち、「iD」と「Edy」、「QUICPay」と「Edy」の決済を行える共用端末が登場する(11月6日の記事参照)。JR東日本とNTTドコモのSuica/iD/QUICPay/Edy端末や(9月27日の記事参照)、NECが開発するEdy/Suica/iD/QUICPay/Visa Touch(スマートプラス)端末(9月27日の記事参照)など、FeliCaを利用した複数の決済方式が1台で利用できる共用端末は、各社が開発を進めている。

 11月7日には、ソニーが富士通と共同で新しいFeliCaチップを開発したと発表(11月8日の記事参照)。メモリ容量を9Kバイトに増量したことから、会員証+電子マネーなど、複数アプリを搭載したカードへの採用を見込んでいるという。

 NTTドコモは11月14日より、「iCお引っこしサービス」の提供を開始する(11月9日の記事参照)。対応機種は903i、903iX HIGH-SPEED、903iTVシリーズの全11機種で、「DCMX」「iD」「Edy」「マツキヨポイントアプリ」などのデータの移行を、簡単に行えるようにする。

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