韓Samsung Electronicsは11月6〜8日、ソウルで「Samsung モバイルWiMAX Summit」を開催した。WiBroの商用サービスを開始した韓国に続き、世界各国でもサービス開始に向けた準備が進められているモバイルWiMAX(4月13日の記事参照)。この日は各国からモバイルWiMAX関連業者が集まり意見交換を行ったほか、Samsung ElectronicsからモバイルWiMAXに対応する新製品も発表された。
今回のモバイルWiMAX Summitは、モバイルWiMAXに対する認知度を上げて理解を深め、市場拡大を目指すため開催されたものだ。Samsung Electronicsは過去にもモバイルWiMAX関連イベントを開催しているが「以前までは技術的なことを中心としてきたが、今回は実際のサービス部分に力点を置いているのが異なる点」(Samsung Electronics)だという。
11月7日には、目玉の1つとも言える新端末“Deluxe MITs”こと「SPH-P9000」が紹介された。PDAとノートPC、携帯電話を合わせたような端末で、自由自在に回転できる画面とQWERTYキーボード、それらをたたんで持ち歩けるコンパクトさが特徴となっている。
SPH-P9000はさらに、モバイルWiMAX/CDMA2000 1x EV-DO/HSDPAによる通信にも対応している。これらのシームレスなハンドオーバーができるのかについてSamsung Electronicsでは「技術的に可能ではあるが、実際にそれを行うかどうかは通信事業者次第」と説明した。
SPH-P9000はOSにMicrosoft Windows XPを採用し、5インチのワイドVGA(854×480ピクセル)ディスプレイを搭載。30Gバイトのハードディスクを積んでいる。発表時点ではTransmeta製の1GHzのCPUを搭載しているが、今後変わる可能性もあるという。大きさは143(幅)×92(高さ)×29.7(奥行き)ミリで、重さは560グラム。2007年の第1四半期に販売予定だ。
SPH-P9000には、Bluetooth対応の小型端末(Bluetoothメッセンジャーという)が付属しており、これを利用して通話できる。通話はBluetoothメッセンジャーからかけることも、SPH-P9000本体からかけることも可能だ。また、Bluetooth用イヤフォンを介しても通話でき、もちろんこれらがなくとも本体のみで話すこともできる。
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