2011年度、携帯は12億台、薄型テレビは1億3000万台出荷――NRI予測

» 2006年12月19日 20時41分 公開
[ITmedia]

 野村総合研究所(NRI)は12月19日、薄型テレビや携帯電話、ロボットなど7市場について、2011年度までの世界市場出荷台数予測を発表した。2011年度に薄型テレビは約1億3000万台、携帯電話は約12億台出荷されると予測している。

 携帯電話、薄型テレビ、車載情報端末、デジタルカメラ、ゲーム機、デジタルビデオレコーダー(DVR)、ロボットの7製品で予測した。同時に、地上デジタル放送、衛星デジタル放送(BS/CS)、ケーブルテレビの放送3分野の国内市場規模予測も発表している。

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 薄型テレビは2010年まで成長が持続するが、2011年度に約1億3000万台規模に達した後はほぼ横ばいなる見込み。価格下落も続き、金額ベースの市場規模は2010年ごろをピークに減少に転じると予想している。

 携帯電話はBRICs市場を中心に成長を続け、2011年度には12億台規模になると予測。デジタルカメラ市場は、台数ベースでは2008年ごろの9140万台をピークに成長は止まる見込みで、金額ベースでも早ければ2007年から減少トレンドに転じる可能性があるという。

 全体として、市場は鈍化・縮小傾向にあるため、日本の総合電機メーカーは、事業の選択と集中、グローバルなブランドマネジメントやオペレーション強化が求められるとしている。

 放送市場は、薄型テレビの買い替え促進に後押しされ、地上デジタル、BSデジタルともに順調に成長する見込み。2011年度末には、地上デジタルは3997万世帯、BSデジタルは2813万世帯に普及すると見られ、金額ベースでもそれぞれ2兆1490億円、5972億円の市場になるとしている。

 有料多チャンネル放送市場では今後、地上系のケーブルテレビ事業者とIP放送事業者、衛星系の事業者が競い合うことになり、経営統合や提携による業界再編が進んでいくと予測している。

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