GPS携帯電話でNPOと国、県が連携する防災訓練を実施

» 2007年01月15日 21時04分 公開
[ITmedia]

 特定非営利活動法人e-とちぎは、1月17日に栃木県内で実施する「平成18年度IT防災訓練」(栃木ブロック)で、GPS携帯を利用した「災害対策支援システム」の実証実験に協力する。

 「災害対策支援システム」は、GPS・カメラ機能付き携帯電話と地理情報システムを組み合わせ、罹災現場に出動した職員の現在地を把握し、現況把握と対応を迅速化するシステム。罹災状況は、位置情報と画像が添付されたメールを受信することで自動的に登録される。

 また、罹災現場に出動している各公共機関職員の所持するGPS携帯の位置情報を5分に1回、自動的に取得。これにより一般市民や企業、他機関などからの通報箇所に最も近い職員の派遣が可能になる。同システムではほかにも、被害状況を収集して地図上に表示するとともに、その後の対応や一般情報サイトへの公開などの処理を一括して処理することが可能だ。

 今年度は、栃木県ICT推進NPO協議会の協力のもと、NPOの登録ボランティアから直接災害対策支援システムに情報登録を行い、各公共機関からボランティアスタッフに直接協力依頼を出すなどの連携実現に向けて実験を行う。今回はKDDIから法人向けの防水端末「E03CA」を借り受け、訓練中にその有用性を検討する予定だ。

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