5分で分かる、今週のモバイル事情1月27日〜2月2日

» 2007年02月03日 12時43分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

ドコモも、“パケット定額でフルブラウザ”が可能に

 au、ウィルコム、ソフトバンクモバイルに続いてドコモ端末でも、フルブラウザをパケット定額プランで利用できるようになる。ドコモは1月31日、iモードに加えフルブラウザを使ったPCサイト閲覧も月額5985円で利用できる「パケ・ホーダイフル」を3月1日から提供(1月31日の記事参照)。パケ・ホーダイフルは、iモードフルブラウザ以外のiモードをパケット料定額で利用できる「パケ・ホーダイ」(4095円/月)に月額1890円上乗せした価格で登場した。

 ドコモは合わせて、スマートフォンを利用するユーザーが月額5985円の定額でパケット通信(PCなどに接続して利用する場合や海外での利用は除く)を利用できる「Biz・ホーダイ」を発表。4月以降に提供を開始する予定だ。

 ドコモが新パケット定額プランを発表したことを受けてソフトバンクモバイルは、ドコモの料金プランを模した「ブループラン」に「パケット定額フル」と「パケット定額Biz」を追加(2月1日の記事参照)。「他キャリアが追従したり、対抗値下げした場合は、24時間以内にさらなる値下げを発表する」という公約を守った(2006年10月の記事参照)

モバイルビジネスのあり方をめぐる議論、前途多難な船出

 総務省がSIMロックやインセンティブの是非など、これからのモバイルビジネスのあり方を検討する「モバイルビジネス研究会」の第2回会合を開催した(2月2日の記事参照)

 SIMロックの是非を問う議論では、キャリア側と構成員側の意見が分かれ、“構成員たちの質問や意見に対し、日本市場ならではの現在のビジネスモデルを理解してもらおうと説明するキャリア”といった構図のやりとりが展開された。

 モバイルビジネスのあり方については1月31日、KDDIの小野寺正社長が決算発表の席上で「インセンティブモデルの是非は、理想論だけで考えないでほしい」とコメント(1月31日の記事参照)。ドコモの中村社長も「是非を問う前に、現在の日本の携帯電話市場を正しく捉える必要がある」とし(2月2日の記事参照)、「SIMロック解除やインセンティブの廃止が、経済全体にどのよう循環していくのか、よくよく見極める必要がある」と訴えた。

SuicaとiDの共用リーダー/ライターが登場──広がるおサイフケータイ決済

 2月1日、関東のイオン系ショッピングセンターでJR東日本の電子マネー「Suica」とドコモのクレジット決済「iD」が導入されたことを記念したイベントが開催された(2月2日の記事参照)

 イオンが導入するのは、ドコモとJR東日本が共同開発した、SuicaとiDの共用リーダー/ライター(2006年4月の記事参照)。これにより、機器の設置スペースを削減できるほか、端末導入コストを抑えられる。

 共用リーダー/ライターについては、JR東日本、NTTドコモ、ジェーシービー、ビットワレットの4社がJR東日本とドコモが開発を進める「おサイフケータイ」と「Suica電子マネー」の共通インフラをジェーシービーとビットワレットが利用することで合意、1台で「Suica」「iD」「QUICPay」「Edy」を使えるリーダー/ライターを開発中(2006年9月の記事参照)。ほかにもビットワレットと三井住友カードがiDとEdy、ビットワレットとジェーシービーがQUICPayとEdy(2006年11月の記事参照)、NECがEdy、Suica、iD、QUICPay、Smartplus、Visa Touchに対応した汎用リーダー/ライターを開発している(2006年9月の記事参照)

春商戦に向け、新端末が続々

 ドコモ、auの春モデルが、早くも店頭に並び始めた。携帯3キャリアは、最大の商戦期となる春に向けたラインアップを1月中旬以降、順次発表。その春モデルが続々と登場し始めている。

 ドコモ端末は「N703iD」「D703i」「F703i」「P703i」の販売を開始。2月3日には“週末にキャリア替えするのは、ちょっと待って”といわんばかりに、「P703iμ」「SH703i」「D800iD」を2月9日に発売することを発表した。

 KDDIも「W51CA」「W51P」「W51K」「A5523T」を各地で順次発売。auサイトの商品ラインアップページでは「Sweets cute」「W51S」「W51H」「W51T」「W52T」「W51SA」に「近日発売」アイコンがついている。

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