英Sony Ericsson Mobile Communicationsがバルセロナでプレスカンファレンスを開催し、薄さ9.5ミリのウォークマンケータイ「W880」など最新端末を披露した。
W880は、薄さ9.4ミリのウォークマン携帯(2月7日の記事参照)。OMA(Open Mobile Alliance)のDRM 2.0に対応しており、MP3/AAC/Enhanced AAC/Enhanced aacPlus/WMAなどさまざまな形式のデータが再生可能。外部メモリはメモリースティックMicro(M2)に対応し、1Gバイト版が同梱される。音楽の連続再生時間は最長約20時間。Enhanced aacPlusの楽曲データなら、およそ900曲(1曲約1Mバイトで換算)収録可能だという。楽曲を容易に端末に転送できるソフトDisc2Phoneも付属する。
ディスプレイは240×320ピクセルのQVGAで、2メガピクセルのCMOSカメラも搭載した。通信方式は、UMTS(W-CDMA) 2100MHzとGPRS 900/1800/1900をサポートし、UMTS非対応の、主に中国向けに発売予定の「W888」も用意する。
表面はステンレス製で、ボディカラーはFlame BlackとSteel Silverの2色をそろえている。Flame Blackは表面が黒、背面がオレンジで、Steel Silverは表面が銀、背面は黒だ。開発には多くの日本のスタッフが関わったという。
バッテリは従来のウォークマンケータイと同等のものを搭載しているといい、同社社長のマイルス・フリント氏は「薄型化しても、機能面では妥協していない」ことを強調した。
また、W880と同時に発表された厚さ14ミリのウォークマンケータイ「W610」や、低価格なストレート型端末「K220」「K200」「J120」「J110」、HSDPA対応のデータ通信カード「PC300」なども改めて紹介された。
カンファレンス会場にはソニー・エリクソンの親会社である、ソニーのハワード・ストリンガー会長兼CEOとEricssonのカール-ヘンリック・スヴァンベリCEOも来場。2006年の決算でSony Ericssonが過去最高の純利益を上げたことや、市場シェアを1ポイント伸ばしたこと(1月18日の記事参照)を紹介し、WalkmanブランドやCyber-shotブランドの携帯電話の投入などを例に挙げ、ソニーとEricssonのジョイントベンチャーならぬ“Joint Adventure”が非常にうまくいっていることをアピールした。
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