レンサバ本舗.comではレンタルサーバの共用、準専用、専用という三つのプランを紹介している。


準専用サーバ(VPS)は比較的低価格でありながら拡張性に優れた注目のレンタルサーバだといえる。


ホスティングサービス動向について語る、GMOインターネット IxP統括本部 セールスマーケティング本部の三宅正氏


準専用サーバ(VPS)の管理画面。Webブラウザでアクセスできるため、ローカルのPCにソフトをインストールしなくて済む


準専用サーバ(VPS)のユーザーアカウント設定画面。専用サーバと同じく各サービスのアクセス権を詳細に設定することができる


Movable Typeの管理画面。企業内での活用も増加してきている高性能ブログツールだ。準専用サーバ(VPS)ではサイト構築・運営を容易にする各種アプリケーションを、プリインストール提供している

共用サーバの手軽さと専用サーバの拡張性を実現──「まるごとserver」準専用サーバ(VPS)が実現するホスティング新基準

Webサイトのトレンドは、ここ数年で様変わりしてきた。従来であれば情報発信だけで十分だったものが、現在ではデータ量で抜きんでているものや、ユーザーニーズに合わせて情報をすばやく検索できるものなど、多種多様だ。このような要望を満たすためには、拡張性を実現できるサイトのサーバ基盤が必要といえる。GMOインターネットの「まるごとserver」は、著名なサイトを数多く担ってきた実績を持つホスティングサービスであり、サービスの充実度、安定性を特に重視している。多くのプラン、サーバに 求めるべき要件に則した同サービスの狙いを探る。

 時代とともにホスティングサービスに求められる要件は変化し続けている。

 最近では、企業がメインとするサービスの中核にWebサイトが位置することが多く、サイトそのものがブランドとして確立してきた。そのため、サイトのダウンやセキュリティの不備は、企業の信用にもかかわる大問題となってしまう。それでは、Webサイトの基盤には何を重視し、どのような体制作りが必要なのだろうか?

 インターネット上でサービスを展開する場合、充実した情報提供と同時に、目的指向で訪れるユーザーに希望情報を迅速に伝えることが重要だ。そのためには、提供形態そのものを考える必要があり、サイトの基盤となる稼働環境が整っていなければ、その実現すら困難といえる。そのキーワードとしてGMOインターネットの「まるごとserver」が掲げるのが、ホスティングサービスの“サービス指向”である。

ホスティングとサイトの動向

 「ホスティングサービス市場全体の動向として、廉価な価格帯や新しい機能を打ち出し、新たに市場に参入する企業や、既存の事業者間での提携などによりサービスの競争が激化してきています」そう語るのはGMOインターネット IxP統括本部 セールスマーケティング本部の三宅正氏。

 ホスティングサービスは何を基準に選べば良いのか? と迷うケースが増えてきている一方、ニーズも多岐にわたり、あらゆる要望に応えるためにも、従来のようなレンタルサーバのスペックや価格だけを重視してサービス提供を行うだけではなく、より総合的な提案力が必要になってきていると三宅氏は語る。

 「まるごとserver」の中でも「準専用サーバ(VPS)」は、最近のサイト動向に則しているサービスとして注目だ。大きな特徴には、複数ドメインの一括管理が可能、サーバアプリケーションのインストールが自由、三重のデータバックアップ体制を完備、ディスク容量は最大8Gバイトとなっており、サイトの拡張性と安定性を重視している。

 三宅氏は、GMOインターネットグループがさまざまなホスティングサービスブランドを提供している背景にも触れた。特に「まるごとserver」では、世情を反映したサーバ仕様にこだわらない“サービス指向”を特徴の一つとしていることを強調した。

サービス指向にフォーカスした理由

 「まるごとserverは、サーバのスペックだけを重視するのではなく、誰もが選択しやすい、使いやすいサービスを目指しています。サービスプランの多さも特徴であり、ニーズに合ったものが選べます。また、電話サポートも重視することでシステムはもちろんサービスの安心さ、容易さを提供できるのです」と三宅氏。

 「まるごとserver」では、「プランの選択が分からない」といった質問にも、電話によるサポートが用意されている。このような場合には、コンサルティングを行うことも多く、基本的に提案ベースではあるものの集客効果やサイトの見せ方について触れることもできるという。サポートスタッフのカバー範囲は多岐に渡る。「サイトに関する幅広いノウハウを提供できることが強みです。ただし、まるごとserverはコンテンツ構築が主ではないため、より実践的な運用ノウハウが必要な場合には、パートナーを紹介しています」と三宅氏。

 サイトを日ごろ運用していく上では、サーバ管理のための操作性も重要だ。「準専用サーバ(VPS)」では、GUI管理ツールCPXの日本語版を用意しており、ドメイン管理やメール設定など主要な操作はすべてGUIベースで操作することができる。もちろんサーバのroot(管理者)権限も提供されるため、共用サーバに比べて拡張性に富んでいる。例えば、後述するオープンソースソフトウェアによるデータベースとWebアプリケーションの利用が挙げられる。これらは自由に構成・設定することができ、最初は共用サーバのように容易さを重視する運用であっても、いずれは多機能さを重視した専用サーバのように拡張することができるのだ。

 GUIツールでサブドメインを自由に作成することもできる。最近ではブランドごとにドメインを割り当てることも進んでおり、共用サーバであれば複数契約となってしまうが「準専用サーバ(VPS)」では一つのサービスで一括管理することができる。専用サーバと同じように拡張することができる「準専用サーバ(VPS)」の優位さを実感できるだろう。

準専用サーバ(VPS)は運用のステップアップが可能

 多くの運用形態では、共用サーバの廉価さを魅力と感じつつ、後述するシステムの拡張性を見逃してきたケースもあるはずだ。しかし専用サーバではコストの割に拡張性を使いこなせるかどうか不明。共用サーバでは拡張性に不安がある。そのようなステップアップニーズに応えられるのが準専用サーバ(VPS)だという。

 これまではカスタマイズCGIの使用程度だったものが、専用型とほぼ同等の拡張性を実現できるため、ブログやECサイトの構築などデータベース運用が必須となる環境も難なく対応することができる。「準専用サーバ(VPS)」では、「Movable Type」や「XOOPS」、「osCommerce」などを最初からインストール済みで提供している。ほかにもデータベース管理をGUIベースで容易に作成・管理することができる「phpMyAdmin」、サイト訪問者の動向をアクセス解析することができる「Urchin」を用意するなど、サイトの構想を実現しやすいようサポートアプリケーションを予め用意している。このため目的指向でサーバ選定もしやすくなり、予めイメージを具体化させることもできるだろう。さらに、グループウェアの導入も容易であり、サイボウズ Office 6のインストールオプションも用意している。

 「準専用サーバ(VPS)」で使用可能なディスク容量は最高で8Gバイト(VP400/VPJ400プラン)となっており、中規模から大規模なデータ量を蓄積するサイトにも対応可能だ。音声や動画などデータ量で勝負をするサイトにも最適だといえる。

 データバックアップ体制も厳重なものとなっている。三重にもなっている内容は、リアルタイムに変更が反映するRAID-1のミラーリングコピーをはじめ、毎日定期的に行われるハードディスクコピー、毎週定期的に行われるテープバックアップコピーの3つだ。このため万が一のディスククラッシュでもデータが保護されるよう、万全の対策が図られている。

表1■準専用サーバ(VPS)の基本プラン
基本サービス名 月額料金 初期費用 ディスク容量
VP100プラン 9975円31500円1Gバイト
VP200プラン 18900円31500円2Gバイト
VP300プラン 27300円31500円3Gバイト
VP400プラン 39900円31500円8Gバイト
VPJ100プラン 13125円31500円1Gバイト
VPJ200プラン 22050円31500円2Gバイト
VPJ300プラン 30450円31500円3Gバイト
VPJ400プラン 45150円31500円8Gバイト

※ 料金は税込み価格、プラン詳細はこちら

 「VPJ」はいずれも国内データセンター設置となっており、127Gbpsのバックボーン接続のサービスとなっている。

 「準専用サーバ(VPS)」では、1週間の実体験が可能な「一週間まるまる無料体験!」サービスも実施している。また、サーバの設定の容易さから判断をしたい場合でも、オンラインマニュアルを用意しているため、GUIツール(CPX)のメール設定方法をはじめ、ディレクトリ構造、CGIの設定方法なども予め確認することができるのだ。

提供:GMOインターネット株式会社
企画:アイティメディア 営業局/制作:ITmediaエンタープライズ 編集部/掲載内容有効期限:2006年5月15日