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夜間の節電にモノ申す――15%削減は何のため?オルタナブログ通信(2/3 ページ)

約260人のブロガーによって、ITにまつわる時事情報などが日々発信されているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。その中から今回は「Facebook」「電子書籍」「節電」「家庭菜園」などを紹介しよう。

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電子書籍スパム?

 問題は何らかの形で複製を作ってしまうのは活字の世界とは比べ物にならないくらい楽だし、実際に出来てしまうし、しかもそれが本来の作者が全く与り知らない所で誰かが簡単に儲ける話になってしまうところ。

 電子書籍スパムという存在:THE SHOW MUST GO ON


 スマートフォンやタブレットPC、そして各種専用端末の登場で普及が進んでいる電子書籍市場に、障害となりそうな存在が登場した。岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」が紹介した電子書籍スパムという存在である。「電子書籍が自費出版の敷居を大幅に下げている状況」では、「それが自分の作品でも、そして正確には自分の作品でなくても」「非常に簡単に自分の"作品"を"出版"すること」ができるからだ。

 成井秀樹氏「なるいのDRM進化論」も絶対計算ってなんだ。Super Crunchers「その数学が戦略を決める」を読む。デジタルコンテンツの行き着くところ。で、「今後、音楽、雑誌、書籍などデジタル化されたコンテンツは急激な勢いで増加する」と書き、「従来のアナログ媒体(物理媒体)をベースにしたコンテンツが電子データで消費されるビジネスになるということは、単に媒体が変わるということ以上の変化をもたらす」と指摘している。

 続くデータマイニングとデジタルコンテンツ。「玉石混交、でもほとんどが石」の世界が訪れている。(前回の続き)では、「雑誌や新聞または実用書などは音楽に近い動きをするのではないか」と予測、「これまではまとまった物理媒体として価値を持って流通されていたが、音楽CDがあっという間に分割されてしまったように、早晩、多くのものが記事単位でばらばらに流通することになるだろう」というのだ。そして、「それらはあらゆるところで複製されネット上に雲のように広がっていく」だろう。

 岩永氏はまた、電子書籍は人間としての所有欲を満たせるのかとも指摘。「読みたいと思う書籍の装丁や選ばれた文字、ページの台割から個々のページのレイアウトまで含めて、1つの作品としての書物に触れることってのがとても好き」な人間にとって、たとえすべてを収録した電子書籍が登場しても、紙の書籍を選ぶだろう。

 逆に、電子書籍には電子書籍の良さがある。その1つが、コメントでも寄せられた「文字のサイズを自由に変えられる」ことだ。電子書籍は細かい文字が読みづらくなった年代の人に優しい物なのだ。

 今後も、紙の書籍と電子書籍は平行して存在していくのだろうか。

節電の目的とは?

 節電が必要だというところまでは理解できます。しかし、今回の問題に対応するための一律15%削減という話が出てきたあたりから目的があいまいになってきたように思います。

 節電の目的は何でしょうか?:Software Development


 夏に向かって、あらためて節電が求められている。しかし、竹内克志氏「Software Development」が節電の目的は何でしょうか?で書いたように「今回の節電の目的は、停電を避けるということ」だったはずだ。そこでピーク時である平日昼間の電気使用を抑えるために各企業に節電の要請が出された。

 「停電を避けることが目的なら、電力に余裕がある夜は稼働しても良いわけで、逆に、昼の12時から午後4時までは稼働しないというような形態にするべき」ではないかと竹内氏は提案する。現在の涙ぐましい対応の数々は、結局「国の要請に応えたという自己満足」にも見えてくる。

 「単純に停電を避けることが唯一の目的ならば、夜間や休日に節電するのは無意味です。夜間に常夜灯を切るとか、暑い夜にエアコンを切って寝るなどは、精神的に節電に貢献している感があるだけで、目的達成のためにはまったく役に立たないことです。それよりも、本当に電力が足りなくなったときに、即座に一時的に不要な電気使用を止めるという対策を作って、それをきちんと実施する方が、停電回避という目的には合致しているのではないでしょうか?」――過度な節電による熱中症患者を増やす前に、今一度考えべき問題だ。

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