Wolfram|Alpha、アウトプットをプレゼン資料に流用可能な有料版をリリース
Siriもエンジンを利用している「Wolfram|Alpha」のPro版が公開された。表計算をアップロードするとグラフを作成してくれたり、検索結果のデータをカスタマイズしてダウンロードできる。
米Wolfram Alphaは2月8日(現地時間)、有料のナレッジエンジン「Wolfram|Alpha Pro」を公開した。月額4.99ドル(学生は2.99ドル)で利用できる。
Wolfram|Alphaは理論物理学者のスティーブン・ウルフラム氏が2009年に立ち上げた検索技術。アルゴリズムや自然言語解析などを活用して、「円周率の300けた目は?」「ティンブクトゥはどこの国にあるか」といった事実に関する質問に回答するというもの。米MicrosoftのBingがライセンスを受けている他、米AppleのSiriの回答の多くもこのエンジンをベースにしている。
有料版では、検索クエリとして、テキストだけでなく、画像や音声、ファイルを検索枠にドロップすることでも入力できる。例えばスプレッドシートをドロップすると、分析結果のアウトプットをグラフとして表示してくれる。ドロップできるファイル形式は60以上。
また、ギリシャ文字や数式を入力できるソフトキーボードも用意されている。
アウトプットをオンライン上でカスタマイズし、さまざまな(CSV、XLS、GIF、SVG、WAVなど、60以上)フォーマットでダウンロードして自分のプレゼンテーション資料などに流用できる。アウトプットは、同社が開発したインタラクティブなドキュメント形式CDF(Computable Document Format)」でもダウンロードできる。
Wolfram|Alpha Proのページには、14日間利用できる無料のお試し版も用意されている。
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