Facebook向け“ランダム”ビデオチャットサービス「Airtime」登場
Napsterの創業者コンビがステルスモードで開発してきた「Airtime」が公開された。Facebookの友達や、趣味の合いそうな見知らぬユーザーとビデオチャットできる。
米Airtime Mediaは6月5日(現地時間)、Facebook向けビデオチャットサービス「Airtime」を発表した。アプリのインストールなどは必要なく、Facebookアカウントでログインするだけで利用できる。
Airtime Mediaは、P2PサービスNapsterを創業したショーン・パーカー氏とショーン・ファニング氏が立ち上げた新興企業。パーカー氏はFacebookの初代社長を務めた。Airtime Mediaには、KPCB、Andreessen Horowitz、Accel Partners、Google Ventureなどの大手ベンチャーキャピタルが投資している。
Airtimeは、Facebookの友達とビデオチャットするためのサービス。チャット画面の右にFacebookの友達リストが表示されるので、チャットしたい相手をクリックすることでチャットを開始できる。
Airtimeの最大の特徴は、友達だけでなく、Facebook内の未知の相手とのビデオチャットが楽しめる点だ。Facebookのプロフィールデータを基にAirtimeがユーザー同士をマッチングする。「Talk to Someone」ボタンをクリックすると相手が表示され、画面の中央に相手と共通の友達と興味の対象が表示される。
匿名(Anonymous)のまま会話でき、「END」ボタンですぐにチャットを終了したり、「NEXT」で他の相手に切り替えたりできる。相手と意気投合して再会したい場合は、「ADD」ボタンをクリックすることでAirtimeの友達リストに相手を登録できる。ADDをクリックして相手にリクエストし、相手もそれを承認すると、Facebookで登録している名前が表示される。
この友達リストはFacebookのプロフィールとは連係していない(Facebookのプロフィールに友達が追加されることはない)。
共同創業者のファニング氏は発表文で「Airtimeは、人々が出会うべき相手に会うことを助けるサービスだ。現実世界では不可能な出会いを提供できる」と語った。
Airtimeでは、YouTubeの動画を一緒に鑑賞しながら会話することもできる。今後、さらなるコンテンツ共有機能を追加していく計画という。
18歳未満のユーザーが未知の相手を検索すると、18歳未満の相手しか結果に表示されない。また、18歳未満のユーザーに有害なコンテンツはすぐにNCMEC(児童保護を目的とした非営利団体)に通知される。ユーザーは会話中に相手が利用規約に違反した際、「report」をクリックすることでサポートに連絡できる。
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