「Oracle Cloud」は“地球一包括的な”クラウドサービス――エリソンCEOが発表
「Oracle Cloud」はOracleのハードウェアで稼働するPaaS、SaaS、ソーシャルサービスを提供する包括的なクラウドサービスだ。
米Oracleは6月6日(現地時間)、クラウドサービス「Oracle Cloud」を発表した。
ラリー・エリソンCEOは発表文で「開発と必要な技術の買収に7年を費やし、数十億ドルを投資して、ついに地球で最も包括的なクラウドサービスを紹介できる」と語った。「Oracleは、標準プラットフォームベースでソーシャル機能も併せ持つ完全なクラウドスイートを提供できる唯一のベンダーだ」
Oracle Cloudは、サブスクリプションベースで利用できる「Oracle Platform Services」「Oracle Application Services」「Oracle Social Services」で構成されており、Oracle ExadataおよびOracle Exalogicで稼働する。
Oracle Platform Servicesは同社のPaaSで、データベース構築にはOracle Databaseを、Javaアプリケーションの構築にはOracle WebLogicを利用できる。PHP、Ruby、Pythonをサポートし、さまざまなプラットフォーム向けのHTML5モバイルアプリの構築も可能という。
Oracle Application Servicesでは、Fusion ApplicationsのERP、人事管理、販売営業、顧客管理など広範なアプリケーションを提供する。これらのアプリケーションはビジネスインテリジェンス(BI)を搭載し、モバイル端末からも利用できる。
Oracle Social Servicesは、チャットやマルチメディアコンテンツ共有なども可能なコラボレーションツールスイートで、企業のソーシャルプラットフォームとして利用できる。また、FacebookやTwitterなどのソーシャルサービスの自社に関する情報を収集・分析する機能も備える。
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