Facebook、「広告効果なし」との批判に反論
FacebookはcomScoreと共同で、Starbucksによる効果的な活用例などを紹介するホワイトペーパーを発表した。
米Facebookは6月12日(現地時間)、米調査会社comScoreの調査データを盾に、「Facebookはメールやダイレクトメールマーケティングよりも効果が薄い」という批判に反論した。
この批判は、6月5日に米ReutersがIpsosとともに実施した調査結果として発表したもの。この調査で、Facebookユーザーの8割がFacebookの広告やコメントをきっかけに製品やサービスを購入したことが一度もないことが明らかになったという。
これに対し、FacebookとcomScoreは共同で、Facebookのソーシャルマーケティングに関するホワイトペーパー「The Power of Like 2: How Social Marketing Works」を公開した。
comScoreは、企業やブランドはFacebook活用の成果の指標としてファンの獲得数を重視しがちで、リーチ、ブランド共鳴、ひいては売り上げ増加などの目標を達成するために効果的なソーシャルマーケティング手法を活用できていないと指摘する。ブランドは、Facebookでのリーチを最大化する中核的な要素を理解すれば、大幅なソーシャルマーケティング投資収益率(ROI)を達成できるとしている。
その例として、このホワイトペーパーでは米大手コーヒーチェーンStarbucksでの調査結果を紹介している。Facebook上でStarbucksの広告を見たファンおよびファンの友達の実店舗での購買高は、見ていないファンおよびファンの友達よりも明らかに多かった。こうした売上高へのFacebook広告の間接的な効果は、米小売大手Targetでもみられたという。
comScoreは、「Facebookは効果的なマーケティングプラットフォームだが、その価値の大部分はまだ活用されていない。ブランドは、分析や研究を通じて“いいね!”のパワーを理解していくだろう」としている。
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