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米政府機関の脆弱性データベースがマルウェア感染でダウン

米国国立標準技術研究所(NIST)のWebサーバでマルウェア感染が見つかり、脆弱性情報データベースのページにアクセスできなくなっている。

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 米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性情報データベース(NVD)のページが、数日前からアクセスできない状態になっている。米Adobe SystemsのColdFusionの脆弱性を突くマルウェアに感染したとの情報もある。

 NISTの脆弱性情報データベースのページは日本時間の3月15日現在、「Site/Page Not Available」と表示され、「Webサービスで問題が発生しているため、現在利用できません。できるだけ早期のサービス復旧に努めています」という告知が掲載されている。


NISTサイトのメッセージ

 この問題をGoogle+で指摘したセキュリティ専門家は、NISTにメールで状況を問い合わせたところ、マルウェア感染の事実について説明する返信を3月14日付で受け取ったという。

 NIST担当者からの返信メールでは、「脆弱性情報データベースの一般向けWebサイトおよび他の複数のNISTがホスティングしているWebサイトは、NISTのWebサーバ2台でマルウェアが見つかったために、現在利用できません」と説明している。

 3月8日にNISTのファイアウォールが不審な動作を検出したため、不審なトラフィックを遮断する措置を取り、サーバをダウンさせて調べた結果、ソフトウェアの脆弱性に原因があることが分かったという。「NVDやNISTの一般向けページにマルウェアが含まれていたり、ユーザーにマルウェアを感染させていた形跡はない」としている。

 英ITニュースサイトのRegisterはNISTのマルウェア感染について、利用されたのはAdobeのColdFusionの脆弱性だったと伝えた。NISTの広報はRegisterに対し、「ベンダーがこのソフトウェアの脆弱性のことを知る前に、サーバが感染した」と話している。感染してから発覚するまでに2カ月以上かかっていたことになる。

 Adobeは今年1月4日、ColdFusionの未解決の脆弱性を突いた攻撃が発生していると警告し、同15日にこの脆弱性を修正するホットフィックスを公開していた。

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