Google、QuickofficeのAndroidおよびiOSアプリを無料に
Microsoft Officeの文書を編集できるGoogleのモバイルオフィススイート「Quickoffice」が無料になった。9月26日までにサインインすればGoogleドライブの無料ストレージを10Gバイトもらえる。
米Googleは9月19日(現地時間)、これまで有料Appsユーザーにのみ無料で提供してきたモバイルオフィススイート「Quickoffice」のiOSおよびAndroidアプリを無料にしたと発表した。米AppleのApp StoreとGoogle Playでそれぞれのアプリをダウンロードできる。
Quickofficeは、米MicrosoftのOfficeの文書を編集できるモバイルアプリ。Googleは、2012年6月にQuickofficeを買収し、同年12月に有料版Google Appsのユーザー向けに無料で公開した。
Googleは公式ブログで「QuickofficeはGoogleドライブとシームレスに統合されている。(中略)古いファイルをGoogle Docsのファイルに変換するのは簡単なので、Quickofficeは(Microsoft Officeから)Googleに移行する新しい方法を提供する」としており、このアプリをMicrosoftからのユーザー奪取のツールとして使う狙いのようだ。
また、米Appleがオンラインオフィススイート「iWork」のiOSアプリをiOS 7で無料にしたことも影響しているかもしれない。
無料アプリ化に伴い、アプリのアイコンのデザインをGoogleドライブと同じカラーリングのフラットデザインに変更し、ZIPフォルダの作成、ExcelとPowerPointでのグラフ表示、端末間でのファイル同期などの新機能を追加した。
なお、9月26日までにアプリをインストールしてGoogleアカウントでログインすると、Googleドライブで利用できる無料ストレージ(2年間有効)を10Gバイトもらえる(現在ログインしても、ストレージが増量されるのには数週間かかるようだ)。現在Googleドライブの無料容量は15Gバイトなので、このキャンペーンに参加すれば合計25Gバイトになる。
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