AllThingsD、Wall Street Journalと契約終了へ──「Dカンファレンスは2014年にも開催する」
Wall Street Journal(WSJ)とテクノロジーメディアAllThingsDの契約が年末に失効し、ウォルト・モスバーグ氏はWSJを去る。
米Dow Jonesは9月19日(現地時間)、傘下のメディアWall Street Journalが、テクノロジーブログのAllThingsDとの2013年末に失効する契約を更新しないことで合意したと発表した。
これに伴い、Wall Street Journal本体で定評ある製品レビューを執筆してきたウォルト・モスバーグ氏が年末に同社を去る。Wall Street Journalは新たにテクノロジー関連のレビュアー、ブロガー、記者を採用し、テクノロジージャンルを強化していく。また、AllThingsDが11年前から続けている年次カンファレンス「D Conference」に代わるイベントも計画している。
AllThingsDは、2007年にWall Street JournalからスピンアウトしたデジタルニュースとブログのWebサイト。モスバーグ氏とカーラ・スウィッシャー氏を中心に、多数のブロガーや記者を擁し、独自情報筋に基づく多数のスクープをものにしている。また、D Conferenceには毎年IT関連大手のCEOや幹部が登壇しており、2007年の米Appleのスティーブ・ジョブズCEO(当時)と米Microsoftのビル・ゲイツ会長の対談は話題を呼んだ。
AllThingsDは同日、Wall Street Journalとの契約終了後について、「詳細はまだ明かせないが」ニュースサイトとカンファレンス事業を続けるだけでなく、事業を拡大していくと発表した。米Fortuneによると、モスバーグ氏とスウィッシャー氏はConde NastやWashington Postなどの大手メディアと交渉中という。
AllThingsDは発表記事で、カンファレンスの象徴になっている赤い革張りのオフィスチェア(Steelcase製)は手放さない、としている。
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