YouTube、コメント品質向上対策でGoogle+との統合が必須に
匿名での投稿が可能なこともあり、YouTubeでは中傷的なコメントが問題になることがあるが、その対策としてコメントを投稿するのにGoogle+のアカウントを必須にする。
米Google傘下のYouTubeは9月24日(現地時間)、動画に投稿されるコメントの品質を向上させる対策を発表した。コメント投稿にGoogle+のプロフィールあるいはページのアカウントとの統合を必須とする。まずは今週、YouTubeチャンネル上のコメントから反映を開始し、年内にすべての動画へのコメントに反映させる計画だ。
YouTubeへの投稿は匿名ででき、チャンネル側に柔軟なモデレート機能がないこともあって、攻撃的なコメントや中傷が問題になることがある。Google+との統合で匿名性を弱めること(Google+のアカウントはFacebookのような厳格な実名制はとっていない)で、無責任な投稿は減るだろう。同社は昨年11月、オンラインストアGoogle Playへのレビュー投稿で、Google+のアカウント情報を必須にした。
コメント欄では、動画製作者、著名人、評価の高いコメント、表示したユーザーのGoogle+アカウントのサークル内のユーザーのコメントが上部に表示されるようになる。また、投稿に「返信」することで、“会話”スレッドを形成することができる。コメントは自分のGoogle+のサークル内のユーザーにだけ見えるように制限することも可能だ。つまり、ある動画について、特定のサークル内のメンバーだけで会話することもできるわけだ。
チャンネル運営者には、コメントのモデレートツールが提供される。投稿を公開する前にレビューしたり、指定した特定の言葉をブロックしたり、一定のユーザー(チャンネルの友好的な常連など)からのコメントは自動的に掲載するなどの調整が可能だ。
YouTubeでは、しばらく以前からYouTubeのアカウントをGoogle+のアカウントと統合するよう勧めるダイアログが表示されるようになっている。自分のメインのGoogleアカウントのGoogle+アカウントと統合したくない場合は、YouTubeのアカウントと連係する新たなGoogle+アカウントを作成することも可能だ。
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