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富士通、ビッグデータ活用のサプライチェーン管理技術を開発
富士通がサプライチェーン管理向けのモデル予測制御技術を開発。小売店の実データを用いた検証では利益を平均約16%改善できたという。
富士通は3月7日、サプライチェーン管理(SCM)向けのモデル予測制御技術を開発したと発表した。例えば小売店などが新技術を利用すれば、需要予測に基づき在庫最適化が可能になり、急な需要変化の影響を受けにくい発注計画を立案できるようになるという。
新技術は(1)発注時に出荷数制限や納期など各種条件を考慮し、最適な発注量を決めるための技術、(2)将来予測される需要に基づき発注量を最適化する技術、(3)ビッグデータから見出した複数の長期的予測シナリオに基づき、最悪のケースでも損失を抑制する技術――で構成される。
これらのプロセスを繰り返し行うことで、小売店業務の在庫最適化などを実現するという。富士通がある小売企業の実データ(約90店舗のデータ約60週間分)で検証を行ったところ、従来の方法と比べて平均約16%の利益向上を実現したという。
富士通は今後、同社が開発している予測・最適化プラットフォームに同技術を搭載し、ビッグデータに関する製品・サービス群を体系化した「FUJITSU Big Data Initiative」のオファリングメニューとして提供する予定。
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