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本人確認も決済承認も“指だけ”で ポーランドの銀行が指静脈認証を導入
指さえあれば本人確認と決済承認が可能に――。ポーランドのザホドニWBK銀行が、日立の指静脈認証ソリューションを採用した。
本人確認も決済承認も“指”だけでOK――。ポーランド共和国の大手金融機関、Bank Zachodni WBK(以下、ザホドニWBK銀行)が、店舗に指静脈認証ソリューションを導入した。
2015年4月からルビン市、6月からワルシャワ市の一部店舗に指静脈認証技術を試験導入。顧客は指だけで本人認証と決済の承認処理を行えるようになる。同行は今後、このソリューションを全店舗に導入する計画で、ATMやインターネットバンキングなどへの適用も検討している。
静脈パターンは偽造や複製が極めて難しく、血流がないと認証できないという特徴がある。今回、ザホドニWBK銀行が採用した日立の指静脈認証装置は、日本では金融機関の生体認証システムの約8割に採用されており、ポーランドの銀行業界でも2010年から採用され始めている。
ザホドニWBK銀行は、ユーロ圏最大の金融機関、サンタンデールグループの一員で、30カ国に1万4千の支店を有し、1億人の顧客向けにサービスを提供している。同行は、今回の指静脈認証技術の導入は、顧客サービスを充実させるだけでなく、80%もの紙の使用量削減にも貢献するとしている。
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