NTTコミュニケーションズは2月1日、インターネット接続サービス「OCN」のユーザー向けに「マルウェア不正通信ブロックサービス」の無償提供を始めた。マルウェアとサイバー攻撃者の不正通信を判別して自動的に遮断する。国内ISPでは初めてのサービスだという。
同サービスではマルウェアがサイバー攻撃者の設置している外部の「C&Cサーバ」(コマンド&コントロールサーバ)への通信を検知し、アクセスを遮断することでユーザーの情報が送信されたり、不正に操作されたりするのを防ぐ。マルウェアを検知したユーザーには同社が通知する。
サービスの申し込みや設定は不要で、同社の参照用DNSサーバを利用している対象サービスの全ユーザーに提供する。なお、検知や遮断に利用する情報はマルウェアの通信先のみで、ユーザーの具体的な通信内容などは参照しないとしている。
今後はユーザーが会員サポートページ(個人向け)や、契約者向けポータルサイト(法人向け)でも検知・遮断状況を確認できるようにする予定だという。
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