Google、「Picasa」を「Googleフォト」に統合、5月1日に終了へ
Googleが2004年から提供してきた写真共有サービス「Picasa」を5月1日に終了する。Picasaのアルバムは「Googleフォト」に移行できる。写真サービスを一本化することで、より良い体験を提供できるとしている。
米Googleは2月12日(現地時間)、写真共有サービス「Picasa」を5月1日に終了すると発表した。デスクトップアプリの提供は3月15日に終了する。
PicasaのWebアルバムユーザーは、5月1日からは「Googleフォト」にログインすることで、それまで保存してきたアルバムをGoogleフォト上で引き続き利用できる。編集も可能だ。
同社は、Googleフォトへの移行を希望しないユーザーのために、既存のアルバムを閲覧・ダウンロード・削除することだけできる(編集や新アルバムの追加はできない)クラウドサービスを設ける計画だ。Googleフォトへは、Picasaで追加したタグ、キャプション、コメントが移行できないようだ。
デスクトップアプリは3月15日にダウンロードできなくなり、アップデートもされなくなるが、3月15日までにダウンロードしたユーザーは、そのまま使い続けることができる。
開発者向けの「Picasa API」も5月1日に無効になる。詳細はこちら。
Picasaは、同社が2004年に買収したサービス。ブログサービス「Blogger」強化が目的だった。Googleはその後、2011年にスタートしたソーシャルサービス「Google+」で、Picasaとは別の写真共有機能「フォト」を立ち上げた。この「フォト」は、2015年5月に発表した新たな写真編集・保存・共有サービス「Photos(日本では「フォト」)」に統合された。
Googleは今回の発表で、「モバイルでもデスクトップでも利用でき、機能も豊富なGoogleフォトに写真サービスを一本化することで、より良い体験を提供できると確信している」と語った。
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