米Googleは3月8日、Webブラウザ安定版「Chrome 49」の脆弱性を修正するセキュリティアップデートをWindows、Mac、Linux向けに公開した。
Googleのブログによると、最新バージョンの「Chrome 49.0.2623.87」では外部の研究者から報告された3件の脆弱性を修正した。このうち2件はHTMLレンダリングエンジンの「Blink」に、もう1件はPDFレンダリングエンジンの「PDFium」に存在する。
危険度は3件とも、Googleの4段階評価で上から2番目の「高」に分類されている。このレベルの脆弱性では、同一生成元ポリシーをかわされたり、サンドボックス内で任意のコードを実行されたり、Webブラウザのセキュリティ対策を妨害されたりする恐れがある。
脆弱性を発見した研究者には3500〜5000ドルの賞金が贈呈された。
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