トヨタ、次世代交通システムの分析にクラウド型データ可視化サービス導入
トヨタ自動車は、超小型モビリティのシェアリングサービス「Ha:mo RIDE」の利用動向分析に、オラクルのクラウド型データ可視化サービスを採用した。
日本オラクルは9月26日、トヨタ自動車が実証運用を行っている超小型モビリティのシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」の利用動向分析において、オラクルのクラウド型データ可視化サービス「Oracle Data Visualization Cloud Service」が採用されたことを発表した。
トヨタ自動車は、パーソナルな乗り物と公共交通を組み合わせてシームレスかつ快適な移動を実現させる交通の仕組みとして、低炭素交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の実証実験を2012年10月に豊田市で開始し、現在は東京、沖縄、グルノーブルでも行っている。Ha:mo RIDEは、このHa:moにおける利用者とクルマと駐車ステーションをつなぐ車両管理システムを活用し、トヨタ車体製の超小型EV(電気自動車)「COMS(コムス)」を使用して運用しているシェアリングサービス。
実証実験では、通勤・通学、商業施設などの目的地への直接移動、公共交通機関との連携や観光地の周遊など、さまざまな利用ニーズに適応可能なシェアリングサービスとしての有用性の検証が必要であり、利用動向分析やデータの可視化を目的に今回、Oracle Data Visualization Cloud Serviceを採用したという。
Oracle Data Visualization Cloud Serviceは、数クリックでビッグデータを分析、散乱したデータから効率的にパターンを発見し、実行可能なビジネス上の洞察を導き出すことができる。またこうした作業全てをIT部門のリソースなしに素早く簡単に行えるため、ビジネス上の価値を導き出すまでの時間を短縮し、分析結果に基づいた施策化展開のスピードアップを実現できる点などが評価されたとしている。
トヨタ自動車 コネクティドカンパニー ITS企画部 Ha:mo事業企画室長の田村誠氏は、「Ha:moの移動サポートが、より便利にアクセスよく、動きやすくなることで移動が活発になり、地域が活気づきます。Ha:moの次世代交通システムを進化させ、あらゆる利用ニーズに適応可能なシェアリングサービスの有用性を実証するために、Oracle Data Visualization Cloud Serviceで利用動向を分析していきます」と述べ、分析データ活用の意気込みを示している。
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