HPE、クラウドで使えるビッグデータ分析基盤の新サービス発表
クラウド対応を強化したデータウェアハウスの最新版と、多数のAPIをドラッグ&ドロップ操作で利用できるという新サービスを近く提供する。
日本ヒューレット・パッカード(HPE)は10月5日、機械学習機能を提供するSaaSの新メニュー「HPE Haven OnDemand Combinations」と、ビッグデータ分析向けデータウェアハウスの最新版となる「HPE Vertica 8」を発表した。
HPE Haven OnDemand Combinationsは、同社がMicrosoft AzureのSaaSとして提供している機械学習向けAPIサービス「HPE Haven OnDemand」の70種類以上のAPIを体系化した新メニュー。開発者は、分析目的やデータの種類に応じたAPI群をデータ分析システムへ容易に実装でき、分析アプリの構築に要する期間を75%節約できるという。
HPE Haven OnDemandは、無償版とサービス付きの有償版の2種類があり、HPE Haven OnDemand Combinationsについてもこれに準じる見込み。2016年度第4四半期中に提供を始めるとしている。
一方のHPE Vertica 8では、従来のAWSに加えてMicrosoft AzureのIaaS上での利用に対応した。また、オープンソースの分散処理基盤のApache SparkやHadoop、分散型メッセージング基盤のApache Kafkaへの対応も強化された。
同社によれば、HPE Verticaは不動産評価や故障などの予兆分析、ローン審査、医薬品の副作用分析、不正行為の検知などの用途で使われているという。最新版を利用することで、AWSやAzure上に大量データを集約・分析するための基盤を構築できるとしている。
HPE Verticaの利用料は、データ処理量が1TBまでは無料(3ノードまで)。1TB以上は1TBあたり840万円となっている。最新版は2016年中に発売する予定。
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