ニュース
Microsoftが世界中のWindows 10でつくるセキュリティ対策の狙い:Enterprise IT Kaleidoscope(1/3 ページ)
Microsoftは、世界中のWindows 10から収集する脅威情報をもとにセキュリティ対策を講じる「Windows Defender Advanced Threat Protection」を構築した。これによってセキュリティ対策はどう変わるのだろうか。
Windows 10 Anniversary Update(Build 1607以降)では、新たに「Windows Defender Advanced Threat Protection」(以下、WDATP)という機能が追加された。WDATPは、世界中のWindows 10に搭載されているWindows Defenderなどが収集したセキュリティ上の脅威に関する情報をMicrosoftのクラウドに収集し、WDATPを利用する企業へセキュリティ対策を提供するものだ。
もちろん企業は、自社のクライアントをWDATPに登録しておけば、クライアントが脅威に侵入されたかどうかをクラウド上のダッシュボード画面で簡単にチェックできる。WDATPを利用するには、Windows10 Enterprise E5というSoftware Assurance(SA)の契約が前提だ。ちなみに、WDATPのクラウドに収集されるセキュリティ関連情報は、コンシューマーのWindows 10も対象になる。
関連記事
- MicrosoftがWindows 10から乗り出すサイバー攻撃対策とは?
Microsoftはセキュリティ機能の「Windows Defender」を進化させた「Windows Defender Advanced Threat Protection」を次のWindows 10に盛り込む予定だ。進化版はどんなセキュリティ対策を可能にするのか。 - ゼロデイ攻撃も防ぐ? Edgeブラウザのセキュリティ新機能
Windows 10の次のアップデートには、Edgeブラウザのセキュリティを高める「Windows Defender Application Guard for Microsoft Edge」が搭載される見込みだ。この機能はどのようなものだろう。 - 面倒くさくないWindows 10での2段階認証の使い方
IDとパスワードだけの認証は危険だが、いきなり生体認証というのもハードルが高いだろう。広がり始めた2段階認証を手間なく利用するための方法を解説する。 - OSレベルで脅威を防ぐWindows10のDevice Guardとは?
Windows 10 Th2から新たに搭載されたマルウェアや高度なサイバー攻撃などをOSレベル防ぐ仕組みを解説しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.