Google、「Chrome 60」の安定版公開 Mac版は「Touch Bar」をサポート
Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 60」がWindows、Mac、Linux向けに公開された。40件の脆弱(ぜいじゃく)性に対処した他、Mac版ではMacBook ProのTouch Barをサポートした。
米Googleは7月25日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 60」(60.0.3112.78)を公開した。今後数日から数週間かけてWindows、Mac、Linux向けに配信する。
一般ユーザー向けの新機能はほとんどないが、Mac版は「MacBook Pro」の「Touch Bar」をサポートした。
開発者向けでは、Webサイトの読み込みパフォーマンスの把握に役立つ「Paint Timing API」が追加された。このAPIでは、ユーザーによる読み込みを測定する値「First Paint」と「First Contentful Paint」を取得するための指標を公開している。
この他の新機能については公式ブログを参照されたい。
セキュリティ関連では、計40件の脆弱(ぜいじゃく)性に対処した。このうち21件は外部の研究者から報告されたもので、危険度がGoogleの4段階評価で上から2番目に高い「高」に指定された脆弱性が9件を占める。
このレベルの脆弱性を悪用された場合、一定の条件下で攻撃者に任意のコードを実行されるなどの危険がある。一方、危険度が最も高い「Critical」の脆弱性は、今回のアップデートには含まれていない。
報告を寄せた研究者にはそれぞれ賞金が授与されている。中でも「IndexedDBにおける解放後使用」の脆弱性については1万ドル、「PPAPIにおける解放後使用」の脆弱性については5000ドルの高額賞金が贈呈された。
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