WatsonとBPMの組み合わせで差別化する――IBM、RPA製品発売の狙い(2/2 ページ)
日本IBMが、BPM+RPAの自動化ソリューション「IBM RPA with Automation Anywhere」を10月20日から発売する。
国内外で評価と実績があるBPM+RPAソリューション
続いて、今回リリースされたIBM Robotic Process Automation with Automation Anywhere v10(IBM BPM Express 8.6+Automation Anywhere Enterprise v10)の特徴について、日本IBM クラウド事業本部 シニア・コンサルティング・ITスペシャリスト 中村航一氏が解説した。
中村氏は「Automation Anywhere Enterpriseは、文字通りエンタープライズでの利用に適した製品で、全てのボットを集中的に管理することでセキュリティリスクを減らすほか、さまざまなアプリケーションで使えたり、ホストやレガシーシステムに対するコマンドを豊富に持ち合わせたりしているなど評価が高い」とし、「もともと人がやっていた作業を、RPAに置き換えることで単純作業を自動化できるが、ボットと人が混在化するため制御が難しく、効率化の把握が難しくなっていた。また、ボットが勝手に動くなどのセキュリティリスク、ボットが停止した際の混乱なども起こっていた。そこでBPMを加えることにより、業務全体の可視化と効率化が可能になった。ここがまさに目指すところだ」と主張した。
現時点で、Automation Anywhereのクラウド提供は考えていないとのことだが、料金体系を月額にしているのも、「シンプルで小規模なシステム、比較的簡単に始められるライセンス体系を提供することで、中小企業も十分に対象になると考えている。国内外で評価および実績があるBPM+RPAソリューションであり、強力な製品として提供できると考えている」(中村氏)
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