ファイル無害化機能で標的型メール攻撃対策を強化した「SPAMSNIPER AG」、キヤノンITSが発売
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が、標的型攻撃対策を強化したメールセキュリティ製品「SPAMSNIPER AG」を発売。受信メールの添付ファイルに含まれるマクロなどを除去する「ファイル無害化機能」を新たに搭載した。
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2017年12月14日、標的型攻撃への対策を強化した新バージョンのメールセキュリティ製品「SPAMSNIPER AG(スパムスナイパー エージー)」の提供を開始する。
SPAMSNIPER AGは、韓国のセキュリティ企業Jiran Securityが開発したメールセキュリティ製品で、ウイルスメール対策やスパムメール対策、誤送信対策に加え、受信メールの添付ファイル削除、HTMLメールのテキスト化などを行う「メール無害化機能」を搭載する。国内では、2017年2月より、キヤノンITSが販売を開始し、アプライアンス版、ソフトウェア版、仮想アプライアンス版の3形態で提供している。
新バージョンの「SPAMSNIPER AG Ver4.2」では、受信メールの添付ファイルに含まれるマクロなどを除去し、感染の恐れがあるファイルを無害化する「ファイル無害化機能」を搭載した。
受信メールに添付されたファイルが、マクロやOLEが含まれるMicrosoft Office(Word、Excel、PowerPoint)形式のファイルか、JavaScriptが含まれるPDFファイルの場合、マクロやOLE、JavaScriptを除去し、不正コードが埋め込まれていない安全なファイルとして受信できるようにする。
無害化される前のメール原本は、指定のサーバに転送して保管し、受信メールにはそのメール原本へのリンクを付与。リンクをクリックすれば、メール原本を安全に確認できる。SPAMSNIPER AGにログインせずにメール原本を確認できるように利便性を向上させた。
また、誤送信対策の機能改善として、「G Suite」環境での分割メールを1通にまとめる機能を追加。例えば、ZIPファイルのパスワードを通知する場合など、複数宛先にメールを送信する際に1通にまとめられるようになった。これにより、複数宛先の件数分、送信者に通知が届くことがなくなるという。
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