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インドの文字でiOSがクラッシュ、メッセージアプリが使用不能に:Facebook MessengerやGmailでも
インドで使われているテルグ語の特定の文字を受信するとiOSがクラッシュして、メッセージアプリが使えなくなるという不具合が報告された。
米AppleのiOSに、インドで使われているテルグ語の特定の文字を受信するとクラッシュして、メッセージアプリが使えなくなるという不具合が報告された。
報道によると、この問題はiOS、MacOS、watchOSが影響を受ける。AppleはiOS 11.3のβ版でこの問題を修正したと説明しているという。iOS 11.3は2月中に正式版がリリースされる見通し。
今回の不具合は、イタリア語のブログ「mobileworld」で指摘された。問題のテルグ語の文字をiPhoneに送信してiOSをクラッシュさせるデモ映像も掲載している。
米The Vergeは2月15日、iOS 11.2.5でテストを行って、この現象を再現したと伝えた。問題のテルグ語文字を含むメッセージをiPhoneのメッセージアプリで受信すると、iOSのホーム画面を描写しているソフトウェアのSpringboardがクラッシュするという。
その後、メッセージアプリを開こうとしても、問題の文字を読み込もうとし続けることから開くことはできない。別の友人からメッセージを送信してもらって不正な文字を含むスレッドを削除するまで、メッセージは使えなくなるという。
The VergeはWhatsApp、Facebook Messenger、Outlook for iOS、Gmailといったアプリでも、同じ現象を確認したと伝えている。
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