「Googleアシスタント」で個人間送金が可能に(まずは米国で)
Android/iOS版「Googleアシスタント」で、口頭で「○○さんに10ドル送金」などと頼むことで「Google Pay」で送金できるようになった。まずは米国でスタートした。将来的には「Google Home」でも可能になる見込み。
米Googleは3月22日(現地時間)、音声AIアシスタント「Googleアシスタント」と「Google Pay」を使った個人間の送金を可能にしたと発表した。
まずは米国のAndroidおよびiOSのGoogleアシスタントで可能にし、向う数カ月中にスマートスピーカー「Google Home」シリーズでも利用できるようにする。
例えば「Hey Google、ピザの行列に並んでくれているグレッグに5ドル送金して」「Ok Google、映画のチケット代20ドルをジェーンに請求して」と音声で命令すると、送金金額、Google Payの残金、送金相手のメールアドレスとプロフィール画像、「ピザ」などの覚書が表示される。問題なければ「Send now」ボタンをタップする。
タップしてもすぐに送金されず、指紋認証あるいはGoogleアカウントのパスワードによる認証を求められる。Google Homeでの送金で、どのように認証するのかはまだ不明だ。
相手にはメール、テキストメッセージ、プッシュ通知で送金(請求)が通知される。既にGoogle Payアプリをインストールしていればすぐに入金(送金)できるし、ない場合はインストールを勧められる。
AIアシスタントによる個人間送金では、米Appleが先行した。Appleは昨年12月、SiriとApple Payによる個人送金機能を米国で利用できるようにしている。
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