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愛媛県西条市、高齢者の“見守りロボット”にNECの「PaPeRo i」を採用 家族とのコミュニケーションやケアに活用

愛媛県西条市は「高齢者見守り支援サービス」の“見守りロボット”として、NECのコミュニケーションロボット「PaPeRo i」を採用し、2018年7月から実証実験を開始する。市内在住の高齢者と離れて暮らす家族とのコミュニケーションや、朝昼夕に高齢者の写真を撮って家族に送信するなど、見守りに活用する。

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 NECは2018年4月20日、愛媛県西条市が実施する「高齢者見守り支援サービス」に、コミュニケーションロボット「PaPeRo i(パペロ アイ)」を活用したICTソリューションを提供し、サービスを支援すると発表した。

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高齢者自宅での利用イメージ

 高齢者見守り支援サービスは、一人住まいの高齢者の安心・安全な暮らしをサポートするとともに、離れて暮らす家族とのコミュニケーションを活性化することを目的に、同市が進める「スマートシティ構築トライアル事業」の一環として実施するもの。

 高齢者宅に“見守りロボット”として通信機器付きのPaPeRo iを設置し、音声認識AIと連携してSNS機能を持つクラウドサービスを通して、家族とのコミュニケーションに活用する。また、家族だけでなく、自治体や関連団体の職員(ケアマネジャーなど)も見守りに連携できる仕組みも用意する。

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「高齢者見守り支援サービス」の全体イメージ図

 PaPeRo iは、ロボット型のユーザーインタフェースと高速ゲートウェイ(座布団部分)を融合した製品。ロボットの両眼はカメラになっており、1つは顔を追尾する顔認識用、1つはアプリから制御できる撮影用カメラを内蔵。その他、LEDランプによる感情表現機能や、温度、湿度、照度などのセンサー、音声認識機能、テキスト読み上げ機能などを備え、クラウド型AIとの連携も可能。受付や接客、教育、見守りなど、さまざまな業務に対応するロボット型オープンプラットフォームとして展開されている。

 今回、高齢者見守り支援サービスに利用するPaPeRo iには、見守り機能として、朝昼夕の1日3回、高齢者の写真を撮影し、SNSで家族に送信する機能を搭載。写真は、高齢者がPaPeRo iに付属するボタンを押してOKの意思表示した時点で撮影する。

 家族はスマートフォンやPCで投稿された写真をいつでも確認できる上、写真と一緒に温度と湿度も送信されるため、熱中症予防などのケアにも役立てられる。また、見守り機能は、家族が登録したケアマネジャーなども利用し、必要に応じて高齢者や家族をサポートできるようにした。

 コミュニケーション機能としては、家族が撮影した写真やビデオ、テキストメッセージを高齢者に送信したり、高齢者がPaPeRo iに話し掛けることで家族に音声メッセージを送ったりすることができる。例えば、家族から写真を送信した場合は、高齢者が前に来たタイミングでPaPeRo iが「写真が届いたよ」と声を掛け、接続されたディスプレイに写真を表示。テキストの場合は、音声に変換してPaPeRo iが読み上げる。

 その他、PaPeRo iが音声によるリクエストに応えてくれる機能も搭載。高齢者が、PaPeRo i付属のボタンを押して「明日の天気は?」「ニュースを教えて」などと話し掛けると、天気予報やニュースの最新情報を教えてくれる。「写真を撮って」や「今、何時?」など、全15種類の音声リクエストに対応するという。

 西条市では、同サービスの利用者を募集し、2018年7月から9月までの3カ月間、トライアルを実施する。その結果を分析し、2019年4月よりサービスの本格提供を開始する予定としている。

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