ペットボトル飲料を長時間冷たく保ちつつ、飲むのも容易な「真空保冷ペットボトルホルダー」が注目されています。
火付け役となった量販店の製品は発売後に売り切れが続出し、入手困難に。炎天下でありがたい存在になりそうな「真空保冷ペットボトルホルダー」。同様の機能性を持つ商品を探してみました。
真空保冷ペットボトルホルダーの火付け役は「ワークマン」。ワーキングウェアだけではなく、近年はカジュアルなアウトドアウェアなども積極的にそろえ、安価ながら機能性の高さで話題になることが多いショップです。
話題になっている真空保冷ペットボトルホルダーは、真空断熱構造の本体に、500mlのペットボトルがそのまま納まり、簡単に飲める作りになっています。中身を移し替える必要がある水筒に比べ、ペットボトルのままでOKな利便性が売りです。
「真空断熱構造」は、側面などを二重にして、その間を真空状態にすることで熱の伝達を防ぎ、保冷・保温する仕組みで、ポットやタンブラーなどに広く利用されています。ワークマンの真空保冷ペットボトルホルダーは、気温が30度(±2度)の環境で、真空保冷ペットボトルホルダーに入れた液温4度(±1度)のペットボトルの水が、6時間後でも20度以下に抑えられたとのことです(同社試験による)。
ワークマンが2019年、真空保冷ペットボトルホルダーに自社ブランドを冠した「イージスボトル」として発売すると、即完売するほどの人気アイテムに。「実はワークマンの商品の中で最も反響があった商品」(同社サイト)というほどで、今シーズンもオンラインストアでは4月10日に販売を始めましたが、980円(税込)という価格もあってすぐに完売してしまいました。
2020年7月8日現在、商品ページには「オンラインストア分は完売いたしました。次回入荷はございません」という無慈悲な告知が掲載されているのみです。リアル店舗では入手できたという報告がTwitterではちらほらと上がっていますが、かなりラッキーな例のようです。
現在、イージスボトルは大手通販サイトやフリマアプリでワークマンの販売価格(980円)の数倍という価格で転売されている状況。こうした手段で入手するのはおすすめできません。
それでも夏本番に備えてペットボトルを保冷できるホルダーが欲しい──という方もいるでしょう。そこで、同じような機能性を備える別のメーカーのアイテムを探してみました。「500ml入りペットボトルがそのまま入る」「真空断熱により保冷効果が高い」──をポイントに選んでいます。
「CAPTAIN STAG」ブランドでアウトドア用品を展開しているパール金属の「ペットボトルクーラー」は、ステンレス真空2重構造で保冷効果を高めたペットボトルホルダーです。
500mlと600mlのペットボトルがそのまま入るとうたっていますが、円柱タイプのペットボトル専用で、四角形、六角形などのボトルには使えないとのことです。指を引っかけられる取っ手が付いているのも、使い勝手の点からはポイントになります。
日用品メーカーのドウシシャが販売する「アクエリアス ペットボトル保冷ケース」。真空2重構造による保冷専用ケースです。
500mlペットボトルが丸ごと入りますが、コカ・コーラのスポーツ飲料「アクエリアス」の500mlペットボトル専用ということになっています。アクエリアスが好きな人にはデザインも含めてぴったりでしょう。
ほかのペットボトルも入ったというレビューもありますが、当然ながら入らないものもあるようなので、アクエリアス専用として使うか、それ以外は自己責任で、ということになります。
トップ&ゴー(Top&Go)の「ボトルクーラー」は、耐久性に優れたステンレス製。500mlペットボトルがそのまま入り、真空2重構造による保冷・保温効果や結露しにくい設計をうたっています。
底部にスプリングがあり、高さの違うペットボトルでもアジャストできる仕組みになっています。カラーバリエーションが比較的豊富で、取っ手付き専用ホルダーが付属する利便性の高さもポイントですが、他の製品と比べるとやや高価になっています。
真空断熱構造を持つペットボトルホルダーのデメリットは、ややかさばること。「そこまではいらないかな……」という方には、内部をアルミ生地などにしたシンプルな保冷・保温ペットボトルカバーで十分かもしれません。
真空断熱には及ばないものの効果はありますし、ペットボトル表面の露も気にならなくなるので、かばんなどに入れる時に重宝します。肩ひも付きなどさまざまなタイプが販売されており、ここで紹介するトルネの「ペットボトルカバー」は、シンプルな分価格が安いのが魅力的です。
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