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「BSよしもと」「BS松竹東急」「BSJapanext」が開局 新しいBSチャンネルはどうやって視聴する?

» 2022年03月27日 12時00分 公開
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 2022年3月、BSデジタルテレビ放送(BSデジタル放送)において「BSよしもと」「BS松竹東急」「BSJapanext」が新たに開局しました。いずれのチャンネルも無料放送で、視聴に必要な機材さえあればすぐに楽しめます。ただし、新しいチャンネルだけに視聴方法に注意が必要なポイントもあります。

 この記事では、2022年3月に開局したBSデジタル放送の新チャンネルの概要と、視聴する方法をご紹介します。

新チャンネル BSデジタル放送に加わる新チャンネル「BSよしもと」「BS松竹東急」「BSJapanext」

新チャンネルはどんな内容?

 新たにBSデジタル放送に加わるチャンネルは、どのようなものなのか、簡単に概要を紹介します。

BSよしもと(BS 265チャンネル)

 BSよしもとは、芸能プロダクションなどを傘下に収める「吉本興業ホールディングス」が主導して開設した放送局です。

 吉本興業ホールディングスのグループ企業は、全国各地に傘下のプロダクションに所属する芸人やグループの従業員を居住させて地域の活性化に貢献するという「あなたの街に住みますプロジェクト」を2011年から展開しています。この取り組みの一環として開局されたのがBSよしもとで、地方創生をコンセプトに据えています。

 放送内容は、コンセプトに沿った全国各地の魅力を発信する番組(一部は生放送)がメインですが、「よしもと新喜劇」「花月爆笑劇場」を始めとする同社グループのコンテンツ、テレビショッピングやスポーツ番組なども放送されます。一部の番組は、パソコンやスマートフォンを使ってネット配信(リアルタイム/オンデマンド)も行われます。

BSよしもと BSよしもとは吉本興業ホールディングスが主導して新設された放送局です。「地方創生」をコンセプトに据え、「住みます芸人」による地域の魅力を発信する番組が多数放送されます

BS松竹東急(BS 260チャンネル)

 BS松竹東急は、CSデジタルテレビのチャンネル運営などを手がける「松竹ブロードキャスティング」(映画製作/配給などで知られる「松竹」の子会社)と、鉄道会社などを傘下に収める「東急」(旧東京急行電鉄)が共同で設立した放送局です。

 その名の通り、BS松竹東急では松竹グループが保有する各種コンテンツ(映画、舞台・演劇、ドラマなど)の他、オリジナル番組(映画紹介、ドキュメンタリーなど)も放映されます。

BS松竹東急 BS松竹東急は、松竹ブロードキャスティングと東急の合弁会社です。松竹グループの各種コンテンツに加えてオリジナル番組も放映します

BS Japanext(BS 263チャンネル)

 BS Japanext(ジャパネクスト)は、ジャパネットブロードキャスティングが手がける新たな放送局です。名前からも察せる通り、同社はテレビ通販などで知られる「ジャパネットたかた」の親会社である「ジャパネットホールディングス」のグループ企業です。

 そのイメージ通り、ジャパネットたかたが制作するテレビショッピングの他、朝日放送テレビ(ABCテレビ)と共同制作する「パネルクイズ アタック25 Next」を始めとするオリジナル番組が豊富であることも特徴です。

 ジャパネットホールディングスが提供する「つながるジャパネット」アプリを使うと、BS Japanextで放映される番組の情報を確認したり、プレゼントや出演に応募したりできます。

BS Japanext BS Japanextは、グループ企業のジャパネットたかたのショッピング番組の他、パネルクイズ アタック25 Nextを始めとするオリジナル番組が充実しています

新チャンネルを視聴するのに必要なモノは?

 今回新設される3つのチャンネルは、BS右旋波を使ったハイビジョン放送です。そのため、既にBSアンテナを使ってBSデジタル放送を見ている場合は、追加の機材は不要です。

 他のケースの場合は、状況によって必要な機材が変わります。

BSアンテナを使う(使いたい)場合

 テレビの設置場所にBSアンテナが設置されている場合、BSデジタル放送を受信できるテレビ(チューナー)さえあれば視聴できます。ただし、既存のチャンネルにはない注意点もあります(詳しくは後述します)。BSアンテナがない場合は、BSアンテナの新設を検討してみてください。

BSアンテナ テレビの設置場所にBSアンテナがある場合は、BSデジタル放送に対応テレビ(またはチューナー)があれば新チャンネルを視聴できます

CATV/IPTV経由で視聴したい(している)場合

 BSデジタル放送をCATV(ケーブルテレビ)やIPTV(インターネットテレビ)サービス経由で視聴している場合、契約しているCATV/IPTV事業者によって視聴の可否が異なります。視聴できるかどうかは、CATV/IPTV事業者に問い合わせてください。

 少し詳しい話をすると、CATV/IPTVサービスが他のテレビ局(放送事業者)の放送を再送信する場合、サービスを提供しているCATV/IPTV事業者が当該のテレビ局から「再送信同意」を得る必要があります。この同意は各CATV/IPTV事業者が個別に取得するものなので、新チャンネルを視聴したい場合は、契約先の事業者にリクエストしてみてください。

 視聴に対応する場合、CATV/IPTV事業者の再送信方法によって必要な機材が異なります。

パススルー方式の場合

 「パススルー方式」(放送電波の周波数を変換しない方式)でBSデジタル放送を再送信している事業者の場合、BSデジタル放送に対応するテレビ(チューナー)を用意すれば視聴可能です。

トランスモジュレーション方式の場合

 「トランスモジュレーション方式」(放送電波の周波数を変換する方式)でBSデジタル放送を再送信している事業者の場合、事業者が指定するセットトップボックス(STB)をレンタルまたは購入して(※1)、テレビ(またはディスプレイ)につないで視聴してください。

(※1)STBの提供方法は事業者によって異なります。レンタルの場合、月額料金の請求方法は事業者によって異なります(基本料金に含まれる場合もあります)

新チャンネルの視聴方法は?

 BSデジタル放送の新チャンネルはテレビ(チューナー)のチャンネルボタンでは直接選局できません。テレビ(チューナー)によって操作方法に多少の差はありますが、以下の方法で選局してください。

  1. テレビ(チューナー)を「BSデジタル」モードにする
  2. テレビ(チューナー)のリモコンの「テンキー(10キー)ボタン」を押す
  3. リモコンで新チャンネルの「チャンネル番号」を入力して「決定(確定)」ボタンを押す
  4. 選局できたかどうか確認する

 新チャンネルのチャンネル番号は以下の通りです。

  • BSよしもと:265
  • BS松竹東急:260
  • BSJapanext:263

 チャンネル番号を覚えられない(忘れた)場合は、チャンネルの「+ボタン」「−ボタン」、あるいは電子番組表(EPG)から選ぶことも可能です。

リモコン BSデジタル放送の新チャンネルは、チャンネルボタンから直接選べません。テンキーボタンを押してからチャンネル番号で直接指定してください

番組表に新チャンネルが出てこない場合は?

 BSデジタルの新チャンネルは、3月9日から試験放送を実施してきました。同日以降、テレビ(チューナー)のEPGにも新チャンネル(とチャンネルアイコン)が反映されているはずです。

 ただし、しばらくテレビ(チューナー)の電源を切っていたなどの理由でEPGに新チャンネルが反映されていない可能性もあります。EPGに新チャンネルが見当たらない、あるいは存在するが正常に表示できていない場合は、テレビ(チューナー)の電源を入れてから以下のいずれかの操作をしてください。

  • 新チャンネルの番組を視聴する(最大10分程度)
  • 所定の操作で番組表を取得し直す(一部モデル)

 上記の操作をしても正常に取得できない場合は、以下のいずれかのトラブルが発生している可能性があります。確認してみてください。

  • (BSアンテナで視聴している場合)アンテナからテレビ(チューナー)までのどこかに異常がある
    • BSデジタル放送の電波強度(レベル)をチェックしてみてください
    • 電波強度が弱い場合は、アンテナの向きや角度を調整してください
    • それでも電波強度が弱い(ない)ままの場合は、アンテナから先の機器やケーブルに異常が発生している可能性があります
  • (CATV/IPTVの場合)事業者が新チャンネルの再送信同意を取り付けていない
    • 視聴リクエストを行うか、BSアンテナの設置を検討してください
  • (トランスモジュレーション方式CATV/IPTVの場合)STBが新チャンネルに対応していない
    • STBのソフトウェア更新、あるいは交換で視聴できるようになる場合があります(いずれの場合も詳細は事業者に問い合わせてください)
新チャンネル 新チャンネルは3月9日から試験放送を行っているため、同日以降にEPGへと反映されているはずです。見当たらない場合は、上記の方法でEPGの(再)取得を試みてください

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