レビュー
2005/06/07 21:17 更新


「英雄伝説 ガガーブトリロジー 朱紅い雫」をやってみてPSP周辺機器を切望する (1/3)

いつでもどこでも好きなときにプレイができて、すぐにスリープさせられるのが利点である携帯ゲーム機。そんなハードに最適なのが、RPGではないだろうか。今回は、バンダイから発売されている「英雄伝説 ガガーブトリロジー 朱紅い雫」をレビューしてみた。

すぐに遊べて、すぐにやめられるのが便利な、PSPでのRPG

 忙しい毎日を過ごす私たちにとって、息抜きにプレイするゲームは、ストレス解消などにも役立つ楽しいアイテムの1つだ。とはいえ、Webでチョコチョコ遊べるミニゲーム的なものと違い、据え置き型のゲーム機でプレイする場合は、それこそ気合いを入れて遊ぶ必用がある。特にシューティングやアクション、シミュレーションにRPGと、ほとんどのジャンルのゲームは、一度始めるとなかなか一区切りがつかない。それでも、シューティングやアクションならプレイタイムが短いため、短時間でやめることも可能だろう。

 だが、RPGやシミュレーション、又はシミュレーションRPGといったジャンルになると、セーブできるまでのスパンが非常に長い。細かくセーブされてしまうと、緊張感が削がれるというのが理由の一つだとは思うが、そんなことは抜きにして、いつでもセーブできるようにしてほしいもの。緊張感が薄まってしまうのを防ぐのであれば、ロードしたらデータは消えるようにしておくなど、対処方法はいくらでもあるはず。

 こういったことを考えると、短時間でサクッと遊ぶ対象としてはRPGは適さないと思っていた。そんな時に手にしたのが、PSP用として発売されている本作「英雄伝説 ガガーブトリロジー 朱紅い雫」(以下、朱紅い雫)。

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PSPはスリープ機能を備えているので、遊びたいときに遊べて、やめたいときにスグやめられるのでは? と、ゲームではなくスリープ機能に期待してしまった。もっとも、本当にできるかどうかは、この時点では半信半疑だったわけだが……

 そんなわけで、さっそく帰りの電車でプレイしようと思い、ディスクをセットして起動してみた。しかし、いくら待っても起動しない。よくよく画面を見てみれば、ファームウェアをバージョン1.5にアップしろ、との文字が。

 仕事柄、絶対にファームウェアのバージョンは上げたくなかったのだが、1.5にしなければゲームがプレイできない。そこで、泣く泣くファームウェアアップデートを実行したのだが、今度はACアダプタが接続されていないということで、またも蹴られてしまった。バッテリが満タンなんだから、つべこべ言わず実行しろ! と心の中で叫びつつも、そこは電車内。その場はあきらめて、眠りの世界へと旅立つことにするのだった。皆様もファームウェアの際はお気をつけを。

 翌日、ACアダプタをセットしてファームウェアをアップデート。ようやくゲームが起動したので、さっそく電車の中でプレイを始めてみた。地下鉄に乗り込み、イヤフォンを接続してゲーム開始。で、気づけばアッという間に目的駅。だが、戦闘中でセーブができない。

 そこで、少々不安を覚えつつも電源スイッチを軽くスライドさせ、PSPをスリープ状態にした。PSPをそのままカバンに放り込み編集部に到着後、スリープを解除してみると、ちゃんと先ほどの続きからプレイができる! 当たり前のことではあるのだけれど、セーブが効かない状況でも止められる、というのは非常に便利。PSPでRPGは、忙しい人でも十分に楽しめるのではないか、と、素直に思った瞬間だった。

 ただし、本作は戦闘中以外ならいつでも保存できるので、セーブに関してはそれほど心配する必要はなかったのだが……。それでも、今後数多く発売されると思われるPSP用RPGでは、すぐにセーブさせてくれるとは思えないので、これからその便利さを味わえるのではないだろうか。

RPGの王道を行く、安心して遊べるタイトル

 前置きがあまりにも長くなってしまったので、さっそく本題に入ろう。本作は大きく見ると“英雄伝説”シリーズの1本であり、さらに“ガガーブ3部作”の1タイトルでもある。

 英雄伝説シリーズとは、ファルコムが1989年に新しく立ち上げたラインアップで、パソコン版イースシリーズが一段落した後の作品だ。1作目のタイトルは“ドラゴンスレイヤー”シリーズということを大きく打ち出していたが、2作目からは英雄伝説が前面に出されている。

 この2作品でシナリオは完結し、新たにガガーブ3部作として始まったのが、PSP最初のRPGともなった英雄伝説3“白き魔女”だ。本作は英雄伝説シリーズ4作目だが、舞台は白き魔女の50年前という、ガガーブシリーズでは一番古い時代となっている。

 本作の主人公であるアヴィンは、9歳の時に妹のアイメルと生き別れになり、彼を引き取った賢者の元で17歳までを過ごす。その賢者の死をきっかけに、幼なじみの親友と共に妹探しの旅に出ることになる……。

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フィールドは手前から見下ろしたタイプで、そこを2頭身キャラがちょこまかと歩き回る

 主人公たちは冒険者として旅をしていき、立ち寄った街の冒険者ギルドで依頼を受け、それをこなしつつ妹の情報を仕入れ、さらに新たな地へ旅立つ。これを繰り返して、ストーリーを進めていくことになる。基本的には1本道なので迷うこともなく、マップも複雑ではないため迷子の心配もない。

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ストーリーは一本道で、迷うことはない。素直に物語を楽しめるようになっている

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ダンジョンマップも、複雑な分かれ道などはなし。マッピングをしなくても迷子にならないような作りなので、方向音痴の人でも大丈夫?

 登場するキャラはとても可愛くできていて、細かい表情作りとかもうまい。あの小さなキャラに、よくこれだけのパターンを持たせることが出来たと感心してしまった。

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感情を表すアイコンだけでなく、微妙な仕草もうまく表現されている

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[J.O.宍戸,ITmedia]

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