「MU WORLD WAR」の全容が見えた――開戦に先駆けて記者発表&イベント大会(1/3 ページ)

本日、MMORPG「ミュー〜奇蹟の大地〜」が8月7日から実装する「MU WORLD WAR」(ミュー・ワールドウォー)第1回目が開催されることを発表。公募で集まったミューファンと共に約40分の攻城戦を楽しんだ。

» 2005年06月28日 20時28分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 ゲームオンはオンラインゲーム「ミュー〜奇蹟の大地〜」の大規模アップデート「MU WORLD WAR」(ミュー・ワールドウォー)及び、新ファクター開始を2005年8月から実装することを発表した。また、その発表を記念して、日頃「ミュー〜奇蹟の大地〜」を楽しんでいるプレイヤーを公募で選抜し、βテスト中の「MU WORLD WAR」を使った試遊会が行われた。

 この記者発表会は東京・秋葉原にあるNecca(ネッカ)秋葉原店で催されたもので、主催者を代表したゲームオン チーフプロデューサー神津晃氏挨拶のもと始められた。

ゲームオン チーフプロデューサー 神津晃氏

 「MU WORLD WARでは、実際の戦争と同様に相当な準備期間が必要で、人を集め、部隊を編成し、作戦を練るだけの時間がいります。1600万人が参加する戦争ですから、様々な思惑が絡み合うことになる。もちろん戦争ですから、勝った側には城の領有権や税金を徴収する権利など、政治的要素も多分に取り入れており、戦後処理の大変さを知ることになります」と語る神津氏だが、実際今回のアップデートで“戦争”を取り入れることについては当初は懐疑的だったという。

 しかし、資料を見て、テストを繰り返し、様々な意見を取り交わすうちに、そのリアリティのある内容に、様々な気づかせてくれる大事なものがあると感じたとのこと。「守備側も攻撃側も、政権を維持する難しさを知り、人とのコミュニケーションの大事さを知ることになる。なぜ戦争が起こるのかというメカニズムを垣間見れるだろうし、いわゆる戦後処理の難しさを実社会のアメリカの統治を見るまでもなく、問題は複雑だと体験できる」と、オンラインはコミュニティであるとすれば、まさに今回の実装でミューのコミュニティは変わっていくだろうと神津氏は予想する。

 「プレイヤーは戦争を通して自分の実生活を省みて、感じたり考えたりできる機会を与えてくれるに足るのに十分なゲームであると確信している。今後は、繋がっていくコミュイティから感じ考えるコミュニティになればいいと希望している」と締めた。

 次に「ミュー〜奇蹟の大地〜」日本語版プロデューサー井上洋一郎氏が登壇し、今回の「MU WORLD WAR」の内容紹介となった。

戦闘の流れを説明する井上氏。攻撃側の視点から順を追って説明。「ロレン橋」から計6つの城門を突破し、4つの「守護石像」を破壊、ドラゴンタワーへと攻め入り、城主の座を奪うまでを迫力満点の映像と共に解説してくれた

「MU WORLD WAR」の流れ

 「ミュー〜奇蹟の大地〜」は全世界で5000万人のユーザーを擁し、日本では2003年に開始以来50万人が参加している人気MMORPGだ。今回のアップデートは8月実装予定で、現状のものとは大幅な仕様の変化を提示している。

 8月7日に第1回目の開戦を予定している「MU WORLD WAR」(ミュー・ワールドウォー)は、ギルド同士が連合を結成し、守備側と攻撃側に分かれて城主の座をかけて争うゲーム内イベントだ。イベントは2時間限定で、終了時に城主であったギルドの勝利となる。つまりはギルド単位での参加が絶対条件となる。

 守備側は最大5つのギルドが1つの連合を結成し参加、攻撃側は最大5つのギルドが3つの連合を組んで参加することができる。多少攻撃側が多くなるのは、守備側が有利であることに起因するのだが、勝負は時の運。一概にそうとも言い切ることができないため、参加者は2時間フルで緊張を強いられることになるのだ。

 では、レベルが低いユーザーなどは参加できないかと言うとそうではない。守備側・攻撃側以外にも、“観客”として参加することも可能で、観客は守備側でも攻撃側でもどちらにも攻撃を仕掛けることができる。つまり、観客は気分によってどちらかに手心を加えるなんてこともアリなのだ。観客は第3の勢力であり、守備側も攻撃側も観客を味方につけるパフォーマンスが要求されるわけだ。

 ちなみに観客を攻撃するとPKペナルティが発生する。もちろん、攻撃側と守備側が攻撃しあってもPKペナルティは適用されないのでご安心を。では、「MU WORLD WAR」開催までの流れをざっと紹介しよう。

 大体の流れは仲間を集めるはじめの1週間となる「準備期間その1」、戦争を意思表示する「宣戦布告期間」(月〜火曜日)、攻撃側の連合ギルドを選ぶ「選定期間」(水〜金曜日)、参加する連合・ギルドが発表される「発表期間」(金曜日)、戦略や戦術、アイテムなどを準備する「準備期間その2」(土曜日)を経て、日曜日に行われる「MU WORLD WAR」開戦となる。

戦場となる「ローレン峡谷」の城壁

【準備期間その1】

 先の神津氏のコメントにもあったように、戦争にはそれ相当の準備が必要となる。まず新しい城主が決まってからの1週間は、仲間集めに奔走することになる。来たるべく「MU WORLD WAR」に向けて、できるだけ多くの賛同者を集めなくてはならないのだ。

 城主を中心とした守備側の連合/ギルドは発表期間から「MU WORLD WAR」終了時まで脱退および加入ができない。また、攻撃側も宣戦布告期間から「MU WORLD WAR」終了時までは脱退、加入ができないため、選ぶ側も見極めが大事になる。

【宣戦布告期間】

 そして仲間が集まれば次は宣戦布告である。攻撃側として参加するためには、まずギルドマスターレベル200以上で、ギルドメンバー20人以上のギルドに所属するプレイヤーが宣戦布告しなくてはならない。

 宣戦布告は「MU WORLD WAR」の舞台となる「ロレン峡谷」にあるお城の前にいる近衛兵NPCに、上記の条件を備えたギルドマスターのみが申し込むことができる。近衛兵NPCをクリックすると布告期間、選定期間、イベントスタート時間、休戦期間などの攻城状態情報が表示される。これで情報を得ることができるので、どこに参加するのかなどを逐次確認したい。

近衛兵NPC

 このいわゆる宣戦布告期間までに、攻撃側につきたいプレイヤーはどのギルドに参加するかをセレクトすることになるのだが、攻撃側参加希望者連合が3つを超えた場合、君主のエンブレム登録期間に突入する。

【選定期間】

 宣戦布告した連合ギルドが4つ以上あった場合、登録期間内に「君主のエンブレム」を数多く登録した上位3連合に参加優先権が与えられることになる。「君主のエンブレム」はすべてのマップ上で、すべてのモンスターがドロップする。ちなみに、商品販売、取引、個人商店、販売(Sell)、倉庫保存などすべてが可能で、戦争に参加しないキャラクターでも入手可能。なお、選定期間外でもモンスターからドロップする。

 こうして優先権を得た連合が発表され、参加者が決まると、準備期間を経て「MU WORLD WAR」が開始されるという流れとなる。

「MU WORLD WAR」でのルールは?

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